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内容説明
ロジック“だけ”では「大きな答え」は出せない!
「大きな答え」は「キレ」と「コク」を往復してこそ生まれる。
分析的に論理的に、具象的で直線的に、明瞭さを追求しながら考えることは重要である。
と同時に、綜合的に直観的に、抽象的で非直線的に、ある種の曖昧さを友としながら考えることも重要である。
本書では、前者を「キレ」の思考、後者を「コク」の思考と名付ける。そして昨今のビジネス現場において、「キレ」の思考への偏重が進む一方、「コク」の思考への軽視があることや、両者間の力強い往復運動が起こりづらくなっていることに視線を向ける。「コク」の思考を鍛えるワークショップとして、演習問題も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
4
ロジカルシンキングへの執着を手放したくて読む。ざっくりといえば「キレ」の思考とは直線的に深堀していく思考で、「コク」の思考とは曖昧さお受け入れたより概念的な思考のことである。今の世の中を生きていると、やれ数字だ、データだと定量化できるものに踊らされがちである。しかし、それでは、ありのままの世の中を見ることはできない。世の中ってのはもっと曖昧で不確実性に満ちたものである。こういった不確実性がにじみ出ているのを感じ取れるようになってこそ、人生の旨みがわかるようになる気がする。練習してみよう。2017/10/30
yuki
3
今年一番のおすすめ本。論理的思考を「キレの思考」、対極にある思考を「コクの思考」と呼んでおり、主にコクの思考の鍛え方について書かれている。論理的思考だけでは乗り越えられない状況で最終的によりどころとするのは自分がいったい何者であるかということであり、コクの思考の重要性を改めて思い知った。2014/03/07
Ryo Suenaga
3
キレ=ロジック、具像 コク=イメージ、抽象 相対する2つの間を大きく往復するなかで本質が少しずつ捉えられ、やがて「大着想」がくる。 それはまるで霧深い森の中、迷い続けたあなたに、希望となる一つの光が射し込むように。 なぜ、「コク」のような考え方が必要なのか。 なぜ、ロジックだけでは根本的な問題解決にならないのか。 などを、テーマにあげながら、事例は熟読せず、さらっと読んで欲しい。2012/12/13
Takeru Shimo
2
<要約> コク=曖昧さを孕む思考や定義、比喩、概念化の力、本質を捉える力に言及した本。 <感想> 概念工作家だけあって、本当にとんでもなくその通りな概念や曼荼羅の数々だった、リスクと人生の概念図は圧巻。 よくやってる思考プロセスだったので納得感が高すぎた。 <活かせること> コクの思考を鍛えるワークショップ 曖昧なものを「定義化」する「比喩化」する「モデル化」する「曼荼羅化」する 「モラルジレンマ」に立つ2015/04/24
Masaya Takemura
2
コクの思考の上に成り立つ曖昧さを上手く利用することは、具体的で客観的に表現するよりも大きな意義、意味を伝えられることを理解した。そのためにコクとキレの往復運動の訓練が必要だと実感。2014/03/19