内容説明
黒髪に黒いコート、妖しく光る目をしたその男は風とともに現れた。この田舎町でも知らぬ者はない映画監督、デンジル・ブラック。不動産業を営むクレアは、家を買いたいという彼につきあううち、周囲の女性たちが病のように彼のとりこになっていくのに気づいた。まるで吸血鬼に魅入られた哀れな犠牲者のごとく、妹までが婚約者のことも忘れてデンジルに夢中になるのを見て、クレアはある大それた計画を実行に移す決意をする。あれは女性にとって危険な男。妹を彼の毒牙から守ってやらないと!しかし、クレア自身を守ってくれる者はなかった……。■初版当時、意表をつく展開が大きな話題となった伝説の作品をお贈りします。責任感から出たクレアの大胆すぎる作戦にドキドキさせられっぱなしです。そしてHQイマージュより、C・ラムの未邦訳だった旧作を続々と刊行中。2013年も引き続きご注目ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
3
私的にはロマンスではありませんでした。結局、互いのことを噂や、マスコミで知り、ロクな会話もないまま、監禁、強姦、その上、ヒロインは妹のためと言いながら、自分のために妹に嘘をつき、ヒーローから引き離すという始末…恋人になっても、それを妹にどう申し開きをするんだろう?また嘘をつくってことでしょうね。ヒーローも自分は利用されてばかりというけれど、進んでその状況を楽しんで、何度かキスもしておいて、相手をその気にさせてないというのは、あちゃらの国では受け入れられる言い訳なんでしょうか?理解不能でした。2015/05/22