内容説明
紀元前3世紀、戦国時代末期の中国。秦軍が圧倒的な力で各国を侵略するなか、無敵の権力者・秦王政(始皇帝)の命を狙う少年がいた。その名は張順。滅亡した名国「韓」の宰相家の生まれ。民を救い導く宿命を負った順は、稀代の剣士・荊軻、故郷を奪われた少女・桃と出会い、志を一つにする。万に一つしか成功しないと言われる秦王暗殺に秘策などあるのか? 仕損じれば死――苛烈な戦いに彼らは挑んでいく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大塚
6
中国の歴史に興味があるので読みました。 行違いから、友と一緒に敵を倒せなかった主人公がその後どうなるのかな?と興味あります。2013/04/20
BIN
3
張良の弟張順を主人公にした作品。前作のスピンオフ作品であることを他の方々のレビューで知ったのでチェックしたいと思います。韓国が滅ぼされる直前の兄弟の頃から描かれているが、幼すぎるのに大人のような口調、思考が気に食わないところもありました。撃剣使いになりたいと言い出したあたりから、どういう位置づけの人物になるかは読めましたが、展開をどうもっていくか楽しんで読めました。「琅邪の鬼」シリーズを読んでいた方が面白く読めたんでしょうね。秦舞陽の字が武季という設定かな?2019/11/20
外道皇帝
3
秦がまわりの韓や趙を侵攻している時代、「琅邪の鬼」シリーズの狂生・桃夫婦の出会いまでを描いたもの。ミステリ要素はなくスピンオフの活劇作品としてとても面白く読めた。ただ、「琅邪」シリーズを読んでないとその面白さは伝わらないかも。無心の物語や、徐福との出会いなどもっと読みたいなあ。2013/12/13
kawaken1216
3
始皇帝率いる秦が中国を統一する前の話。主人公は弱小国の宰相の子供。(主人公が張良でないのは、後の大軍師が迂闊な始皇帝暗殺計画を実施しないとしたため?)壮士というイメージが強い荊軻が人間味溢れる好漢として描かれていたり、匈奴から見た中華感が挿入されているアレンジが秀逸。 それにしても、統一前ということもあり秦がとてつもない強さ。(真実と漫画キングダムとのギャップを感じる^^;) 果たして主人公達は始皇帝の暗殺を果たすことができるのか?2013/08/26
nfumai
3
このシリーズのファンなら、非常に楽しめる。特に世界最強夫婦のファンには。無心先生の体が弱いのは、生まれつきだったのか。まだまだネタは尽きないね♪サーガになりそう。でも、大風呂敷ホラ話もやっぱり読みたい。2013/04/05