内容説明
ジョーには夢があった。日本初の私立大学設立という、大きな夢が。明治初頭、日本の青春期に誕生した偉大なる教育者。鎖国最中にアメリカに渡り、後に同志社大学を設立する新島襄の姿を、その愛弟子にして日本初のジャーナリスト・徳富蘇峰は見守り続ける。ライバルは、慶應義塾大学設立を目指す福澤諭吉。ハンサムな妻・八重(2013年大河ドラマ「八重の桜」主人公)に支えられ、襄の夢は明治を駆け抜ける。
感想・レビュー
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nonchaka
2
NHK大河ドラマ「八重の桜」。戊辰戦争も終わり、後半登場してきた「新島襄」という人物を知りたくて、図書館で借りた。物語としてもおもしろかったし、あまりよく知らない明治の初めの歴史もわかったりして、読んでよかった一冊。TVの中のオダギリジョーは、配役がぴったり。信念は人一倍強いけれど、決して強いキャラの持ち主ではなく、優しさはピカイチで、だからこそ弱さも半端なく。今後のオダギリジョーの演技にも目が離せない。2013/09/23
ryooozz
2
「300年先の未来のために」と命を懸けた新島と、それに従う信念を貫いた徳富蘇峰の話。ぶれない志を抱いて、熱い人生を送る蘇峰の姿には感激した。また、新島襄に関してこのような読みやすい小説もほとんど無いので、貴重な一冊だと思う。2013/02/15
かつ
1
明治時代に志を持って同志社専門学校を創立した新島襄だけでなく、その弟子であった徳富蘇峰の活躍を知ることができた。大河ドラマを違う側面から楽しめそうだ。2013/01/12