- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
よく「日本は若者の起業が少ない」「若者がもっと起業しやすい社会にしましょう」という議論を目にする。最近では「会社に雇われない働き方」や「ノマドワーカー」もブームだ。しかし、その割には起業する若者たちの「現実」があまりにも世の中には伝わっていない。そこで本書は初めて「起業」の実態を明かす。キーワードは「下流でもなく、ホリエモンでもなく」。あるいは「草食でもなく、肉食でもなく」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
200
いろんな若者のウォッチから、意外と昔はみんな起業してた話から旧世代との対談まで視点が一々面白い。しかもこれが10年前にでた本。今でもこの当時の分析から大きく離れてはいないなとも思った。若者層としては敷かれたレールはもう強い憧れでは無くなってるのは共感。2022/05/05
harass
66
現代日本の起業と働くことについて。日本の戦前からの労働者像を統計資料から実像を語る。マスコミが煽る虚像に冷水をかけるスタイルはいつものこと。著者の属する会社代表やその仲間たちのエピソードがあるが、普通ではなく唖然としてしまう。いろいろ面白くページをめくるが、この著者の著作をまとめて読んでいたせいか同じような話が多く感じてしまう。今回もそうだが、散漫とした印象を持ってしまう。ずいぶんと曖昧な印象の感想で反省するが、何冊かみた流行歌のそれらしい歌詞を紹介して終わるようなことは無かったのだが。良書であるが。2017/11/18
扉のこちら側
59
初読。2014年346冊め。人付き合いが苦手な私には遠い世界にも思える。自分が納得できる働き方を模索すること、国民全てが仕事を担うという発想には共感。2014/04/21
Miyoshi Hirotaka
40
高度経済成長期の1970年に小学4年生だったのび太は、大学受験、就職活動に失敗。さらに起業に失敗し、莫大な負債を抱え、後世に禍根を残した。ドラえもんはこの救済のために派遣された。この時代、「いい学校、いい会社」という価値観が子供の背中を押した。一方、わが国が農業大国だった1930年代は全就業者の2/3が自営業。起業、ノマド、ベンチャーは当然で、サラリーマンは一握り。働き方は時代で変わる。起業は選択肢の一つ。組織内にいれば、他人や組織の経験を自分のものにできる。これが、ピア・ティーチングと呼ばれる機能だ。2017/05/01
ヒデミン@もも
37
社会学者として社会全体を見ているのではなく、あくまでも自分中心の友達の輪から社会全体を語るのが古市流。でも読みやすいし、脚注も普通の解説ではなく面白いから読み応えがあった。親しい起業家を客観的に見ているのもわかりやすい。が、農林水産省の友達が時給に換算したら300円ってのは計算間違いよ。2015/04/10