内容説明
父を殺し、兄たちを幽閉し、国を簒奪した伯母オルウィナとの対決を誓い、帰国したトリナ姫と侍女メル。故国では《呪肉》狩りが激化していた。恐怖支配から民を解放するため、トリナ一行はある作戦を実行に移す。一方、妖姫ダルシベラもまた愛する夫を永らえる術を求め、隣国からブリュニエを連れて帰還していた。期せずして四人の乙女がシャナキャスケル城に集結、いよいよ決戦の刻が迫るのだった。堂々完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
27
狂気と無邪気さ、愛を知って一人の人間となった戦乙女ダルシベラ。末の公女が見つけた未来、凛然とした姿の価値は国民が誰より知っていた男装の麗人アラストリナ。命を諮られたことで生きていく意味を知り、その中で尚失わなかった姫君としての矜持新たな平和な未来を夢見る赤毛の女帝候補ブリュニエ。その耳はあらゆる物の真実を聞き、誰より背を押したい人の心の声を聞く耳は少し翼の形と似ている侍女もとい相談役メル。四人の乙女がそれぞれに選んだ愛と未来の形。だがしかし、こんなにも敵役にきゅうんとしてしまうのは初めての事ですダルシベラ2013/02/14
静間
8
女の子のファンタジー。三巻にして最終。ついに四人の少女達がダルモリカの首都に集結。絵師さんが変った事に驚き、地図が付いた事に驚き、最後にも驚いた。危惧していた通り、詰込み型の最後。ダルシベラやシュピールはあれでよかったの?オルウィナの最後はなんだかはぐらかされた様な妙な感じ。作者の中でこのお話は長い歴史の一幕らしく、短くしたせいか継接ぎでまとまりに欠けるお話になってしまっている。残念。/ただ、少女小説という観点から見ると皆まとまったようだし恋愛面は楽しめた。また縞田さんの元気な女の子のお話が読みたい。2012/12/13
wavie
4
一番キャラ立ってたのがダルシベラな気がする。そして、最終巻ある意味表紙詐欺www ヒロインイケメン過ぎw 何というか恋愛方面の収集のつけ方が、過程ふっとばして、結婚してめでたしめでたしって感じで何の感慨もなかった。設定や世界観は凄い練られた作品だなと思う反面、キャラ造形が軽く感じた。そして、ソールがただの残念なだけの男にw 自分の身分とつりあう女なら誰でもいいんだろうかw? しかも、結局、ラスボスは主人公たちの前から撤退するという終わり方なので、正直スカっとした読了感はあまりなかったかな。2013/01/08
紫野
4
え?もう終わり?と思ったのですが、密度の濃い話でした。世界観が非常に良かったので、この世界の話がまた読みたいです。そして、消えた彼らの行方も気になります。2012/12/23
Stella
4
三部作完結。ダルシベラの無邪気さ・残酷さの原因があんなところにあったとは。 グウィノールのまた別の物語がいつか読みたい。2012/12/22
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