内容説明
一口に仏教といっても、その教えの解釈は宗派によって異なっている。一体なぜ日本には13もの仏教宗派ができたのか? それらはどこがどう違うのか? 本書は、そうした素朴な疑問に対する答えをイラストや図を使いながらわかりやすく解説。互いに比較することで、各宗派の特徴や世界観の違いがよりよく理解できる。本書で取り上げた宗派は、浄土真宗、浄土宗、真言宗、日蓮宗、天台宗、曹洞宗、臨済宗、法相宗、黄檗宗、融通念仏宗、時宗、華厳宗、律宗の13宗。それぞれに成り立ちと長い歴史があり、中でも最初に宗派を開いた宗祖の情熱には目を見張るものがある。そうした尊い努力と教えが大切に守り継がれ、今日に至っているのである。お盆やお彼岸、法事、お葬式といった仏事には、それぞれの宗派に応じた作法があるもの。本書はそれらについても必要最低限の知識を紹介しており、教養とともに実用にも供する一冊である。
目次
序章 宗派の誕生―同じ仏教でありながら、多数の宗派が興った理由とは?
1章 奈良仏教系宗派―奈良の都で開花した「学派」の性格が色濃い宗派
2章 密教系宗派―神秘的な呪術や密法を取り入れた“秘密”の教え
3章 浄土系宗派―末法思想が高まるなかで登場した念仏での往生をめざす教え
4章 禅系宗派―じっと坐禅を組んで心のなかの仏を見つける
5章 日蓮系宗派―宗祖の名をいただき題目信仰を説く『法華経』の宗派
6章 宗派とお寺
7章 宗派とおつとめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
run
7
主要13宗から150以上に枝分かれ…。比べられるよう図解されていたり、まとまっているから分かりやすい。けど、さらっと眺めたんじゃさらっとし過ぎて頭に入ってこなかった。これはいつか再読しないと…。2016/02/04
お萩
5
なんだか受験を思い出した。伽藍配置とか覚えさせられたな...(笑)ラストの章で修行方法や数珠の持ち方、お仏壇の違いのまとめは図解とあわせてすごくわかりやすかった。それ以外は大学受験のお浚いな感じだけれど、この厚さだし入り口としては十分かな。2016/01/12
rbyawa
2
e271、ウチって何宗だったかな、と思ったんですが、ああ、お経や数珠の使い方がそれぞれ違うのか、どうも日蓮宗だったようです。仏壇は1段だったのでちょっとわからず。数珠なんかはそんなに細かい決まりがないみたいなんですが(実際家ごとで違うだろうしなぁ)。宗派ごとにそれぞれの深い思想…があるのだろうとは思うのですが、宗派の誕生が簡潔にまとめられすぎていたのか小競り合いの印象が残ってしまったのが残念。あと熊野三山って神社なのにここで語られてていいのかなw 明治以前は寺と神社の関係が近かったって話も聞きたかったな。2014/09/28
歩兵
0
なんとなく分かった。2014/04/16
so-horse
0
主な宗派を概観できてよい。2013/02/09