内容説明
友和は弟を列車事故で喪った。自分のせいで死んだと苦しむ友和を、小料理屋を営む妻は懸命に支える。そんな時、開発計画が持ち上がり、小料理屋は追い立てに遭う。黒幕は最愛の母を自殺に追い込んだ伯父だった。友和は闘うことを決意するが……。家族はついに砕け散ってしまうのか? 注目の劇作家が、絆の意味を問う!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えぐざんぽ
11
過去に起きた一つの過ちが大きく拡がり、どんどん不幸が重なっていく。家族を次々に亡くし、復讐の為だけに生きる友和。顔も知らぬ父親、亡くなったはずの弟拓也が、度々現れる理由とは。もはや何もかも終わりかと思われた最後の十分に、奇蹟が起こる。本当に大切なものとは、ささやかな幸せ。それにいつ気づくことが出来るのか!? 家族の絆の強さと脆さを感じた。2013/01/28
こすもす
10
最後はめでたしめでたしだったけれど・・・・・・。2014/03/27
柊子
9
恋人の兄や毛嫌いしていた客と関係を持ったりするオンナが「好きな人を死ぬまで思う権利がある」と叫んでも、まるで説得力ないな。心と体は別物という訳? 幽霊に仲を取り持ってもらい、めでたし、めでたしとなった一族。結果は良かったけれど、でも、生身の人間同士で解決しろよ、と思ってしまった。作者には申し訳ないが、心に響くものもないし、駄作気味の一冊。2014/06/27
すにぃ
3
列車事故で弟が死んだ。 兄は弟が死んだのは自分のせいだと責任を感じながら、母を死に追いやった叔父叔母に復讐する。 そんな中、弟が突然兄の目の前に現れる。 妻と弟の彼女、叔父と母。 ちょっとした組み合わせのかけ違いで、人生をも変えてしまう恐ろしさ。 そして地位や名誉などの肩書きは人格をも変えてしまう。 人間、素直に生きれば簡単なのにそれが難しいのである。2016/11/08
リンド
1
高校時代に母を亡くした友和は、弟も突然の列車事故で喪った。弟は自分のせいで死んだのだと苦しむ友和を、小料理屋を営む妻は懸命に支える。そんな中、土地開発計画が持ち上がり、小料理屋は地上げに遭う。なんとその黒幕は、母を死に追いやった張本人だった。壊れかけた家族-その絆を描く長編小説。サクっと読めた。最初、主人公は弟の拓也と思っていたが、兄の友和目線だというのが意外だった。まぁまぁ面白かったと思う。2013/02/27
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