新潮選書<br> 資本主義の「終わりの始まり」―ギリシャ、イタリアで起きていること―

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新潮選書
資本主義の「終わりの始まり」―ギリシャ、イタリアで起きていること―

  • 著者名:藤原章生【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 新潮社(2013/05発売)
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  • ISBN:9784106037191

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内容説明

EU金融危機の本質とは、単なる財政破綻問題ではなく、資本主義そのものが変容する前兆ではないか? 我々の意識の底で、成長至上主義が終わろうとしているのではないか? ローマ駐在の新聞記者が、南欧の街頭で市民の話に耳を傾け、歴史や哲学、政治、経済などの碩学の知見も集め、資本主義の「次の形」を探求した刺激的論考。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

9
ローマ駐在記者による12年前の本。なかなか面白い本でした。ギリシャ・イタリアの政治、社会の動きを振り返りつつ、ギリシャ人映画監督アンゲロプロスと、イタリア人哲学者アガンベンの言葉を読み解きながら、資本主義の先を探るという内容です。ギリシャ人のたくましい気質等も紹介されています。例えば、過去に息子を亡くした低所得のギリシャ人男性のタキス(70歳)「人生など無だ。何の意味もない」が口癖の割に、20代と40代の彼女がいる…(笑)写真がなくて残念でしたが、イケオジなんでしょう。2024/10/27

放蕩長男

9
かなりの間積読していましたが、読了。ユーロ圏で経済的危機に陥った、ギリシャとイタリアについて、日本とは違った文化、環境を、現地の人々へのインタビューを交えながら書いた本です。資本主義と題名に書いてはいますが、経済的考察は薄く、イデオロギーに重点を置いています。良くも悪くも、国民目線で見た政治経済への意見集です。マクロ目線の分析ではないので、ご注意を。2017/08/26

T坊主

5
タイトルにつられて読んでみた。1)今起きている危機は”債務危機”と呼ばれるが、これは”政治危機”ではないか。未来への羅針盤を示す事のできる政治がどこにも無いから、経済の問題が解決しない。2)欧米諸国は将来消費を少なくし、資源を少なめに使う事に慣れなくてはならない。政府はもう前程何かを国民に与える事はできない。精神的,価値感を約束する時代になる。3)未来をどこから探るのか?それは過去の中から見出す以外にない。==江戸時代が注目されるのでは==4)グローバル化で壊されたものを、人々が掘り返す時代に入った。2013/04/19

やす

3
先進国の経済成長率は日本だけでなくどこも頭打ちとなり、資本主義のテーゼが成り立たなくなっている。「生めよ殖やせよ」の物語は終焉を迎え、新たな物語が必要となるのだ。ギリシャ、イタリアといったGDPを上昇させるため国による投資が通貨危機を生んでいる国で人々は何を思い、日々暮らしているのか?というレポート。生産性や効率といったものではなく人と人との関わりを大事にしていくという価値転換が必要だし、そういった萌芽はみられる。いや、結局、生産性だ効率だと騒いでるのは資本とその走狗たちだけだとおもうけどなあ。2015/12/02

かず

3
日本も国債をいっぱい発行した いろいろな手法で、終わりの始まりはまた遠のいた。2015/06/13

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