水の危機をどう救うか - 環境工学が変える未来

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水の危機をどう救うか - 環境工学が変える未来

  • 著者名:丹保憲仁
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • PHP研究所(2012/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569809250
  • NDC分類:518.1

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内容説明

安全に飲用水を利用できない人が、世界には9億人存在する。まして世界人口が100億人に達する未来、洗濯や庭の水やりにまで飲用可能水を使うことは難しくなる。実は日本でも、関東地方の一人当たり水資源量はアラビア半島と同じようなレベルで、一年間で1000立方メートルしかない。一方、自立するのに望ましい水供給量は一年1人当たり2000立方メートルである。ではなぜ水が足りているのか? その答えは本書をお読みいただきたい。本書では環境工学の碩学が、ローマやロンドン、さらに江戸・東京の水道開発の苦闘の歴史をひもときながら、「環境湖」を設け膜技術で水を再生する「水環境区」のシステムを提唱。そのモデルとなる、水資源に乏しいシンガポールや西安(中国)での実践例も紹介する。(目次より)◎膜分離技術の基本 ◎日本人の水需要 ◎雨水と汚水を分けることの必要性 ◎環境の時代から近代の次の共生文明へ ◎農業用水と田園地帯水環境区

目次

第1章 人口100億人超の世界と日本(今われわれ日本人がいる位置 世界は今どこヘ向かって歩いているのか―環境の時代)
第2章 人はどのように水を使ってきたか(水代謝システムの歴史的展開 近代以前の都市の水代謝システム 近代上下水道の成立 近代水処理技術の展開)
第3章 量から質の世界へ(人口100億人超の時代の水扱い 水使いの本質は質の利用)
第4章 分散型の技術へ(新しい都市地域水代謝システム構成の基本 都市/地域水システムの構造選択 水環境区を構築する 流域のフラクタル構造と水環境区 農業用水と田園地帯水環境区)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

関東のカササギ

1
専門書の一章を加筆修正した本であるため、導入もなく突然話が始まる印象があるうえ、専門用語の羅列(フォローなし)など初学者には不親切な箇所が多かったです。正直なところ難しすぎで、編集頑張ってよと思いました(笑)。ただ、日本の水事情は感覚より数段悪いということは勉強になりました。2024/04/03

Akio Kudo

1
★★ 一体テーマや論点はどこなのか分からないまま最後まで進む。水の危機は何度も言われているが、最近の水害を考えると単なるマッチポンプでは無いかと言いたくもなる。2018/09/19

ま~やん

0
代謝には排泄が必要で、それは水代謝においても言えること。そんな、当たり前のことに気づかされた。現代は、下水道文明を当たり前のように享受しているが、近代以前に巨大都市の水事情をいかに維持していたのか、非常に興味深い内容であった。にしても、これ系の本を読むたびに思うのだが、日本は急いで利水権関連の法律を整備し直す必要があるだろう。2015/08/25

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