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内容説明
アメリカの赤字、欧州諸国の危機、そして日本の財政問題…多くの難題を抱える世界経済。
だが、データを細かく「複眼思考」で見ていくと、従来の常識とは違う世界が見えてきた。
本書は人気エコノミストが膨大なデータを解析し、世界金融危機の「本当の問題」をあぶりだしていくもの。
今、世界で何が起きているのかがわかるとともに、日本の「進むべき道」も見えてくる。
目次
序章 5分でわかる本書の考え方のポイント―「借金」は、借金そのものより「金利」が問題!
第1章 借金をしながら金利を稼ぐ米・英・仏のフシギ―「フロー」と「ストック」の複眼思考
第2章 アメリカは「超巨大投資ファンド」だった!?―「直接投資」と「証券投資」の複眼思考
第3章 スペイン・ギリシャ…欧州諸国の危機は、いったい何が問題なのか?―「政府の借金」と「国全体の対外的な借金」の複眼思考
第4章 おカネの流出より、ギリシャ人の流出のほうが深刻?―「資本移動」と「労働移動」の複眼思考
第5章 共通通貨ユーロが債務危機をさらに深刻にするメカニズム―「ユーロ圏外」と「ユーロ圏内」の複眼思考
第6章 円高を気にすべきは「対米ドル」ではなく「対ウォン」だった―「名目対米ドル円相場」と「実質実効円相場」の複眼思考
第7章 世界金融危機の本質を理解したら、日本の進むべき道がみえてきた―「経常収支」と「資本収支」の複眼思考
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kit45104
3
この著者のすごいところは、常にデータをもとに事象を読み解いていること。不安煽り系の金融解説本よりよっぽど説得力がある。2012/12/25
リョウ
2
経済関連のデータは一面だけを見ると読み誤るおそれが高い。その他のデータと見比べながらでないと意味のある解釈ができないことも多い。一見正しいようなマスコミの主張も、多角的に見ると間違っている、誤導しているということが分かってくる。とは言っても、自分で一から正しいデータの読み方をすることは至難の業だろう。もっと経済について勉強しなければならない。2013/12/21
beirain
1
モーサテあたりに出ているアナリストさんがいかにクズかがよく分かりました。2017/07/09
kumonosuke
1
イタズラに一方的なデータのみで人々の不安を掻き立てるより方は問題であり、マクロ的全体像の見識は重要と感じた。2014/03/10
tomoyuki.k
1
1つのデータからではなく、複数のデータを読み取り評価する複眼思考の重要性を実感した。 会計学の知識がある方には理解も容易だと思う。2014/03/02