内容説明
「ジュリア、きみを送らせてくれ」カデンが車から降りてきて、ジュリアに声をかける。パーティ会場から出たとたん雷雨に見舞われ、彼女はずぶ濡れだった。黒塗りの車へと連れていくカデンに、ジュリアはおとなしく従った。彼はアラビア半島にあるブルクワット国の首長で、ジュリアが勤める財団に多額の資金援助が期待される重要人物。そして12年前のひと夏、恋人同士だった、わたしの初恋の人……。思いがけない再会に、パーティの席で気づいた様子は見せなかったのに、彼は覚えていてくれたのだ! ジュリアの中に熱い興奮がよみがえる。たとえあれが、彼から一方的に別れを告げられた悲しい恋だったとしても。■砂漠の国で繰り広げられる、灼熱のロマンスで人気のA・グリーン。彼女がシークの初恋と再会のドラマを、息もつかせぬ濃密な筆致で生き生きと描き切りました。8月20日刊の『アラビアンナイトの夢』の関連作でもある本作を、どうぞお見逃しなく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
3
お互いに傷つけられたと思ってるのに、12年も経って再会してその日のうちに直行しちゃうって、互いに離婚も経験してる割には、行動に責任を伴ってない二人でした。心情よりも欲情に振り回され、望んではいなかったのに、妊娠し、双子なので、ヒーローに相談に行くという、不思議な行動をとります。結婚してもヒーローは鬼畜に、ヒロインはわからず屋の道を突き進んでいきます。シークものを読むたびに、こんな人の心のわからない、意地っ張りの人間が国王って国を収められるのか心配です。2015/06/02
ひまわり
1
お互いが初恋だった2人が12年ぶりに再会。それぞれ離婚経験者になっていて夢がないお話だった。2012/12/05
あゆち
0
かつて初恋同士だった二人が十二年振りに再会。傷つけあって別れたはずなのに、激しい欲望がおさえられない・・・!な話。なんだか、過去にこだわり過ぎて振り回されて遠回り、的?2013/11/15
MOMO
0
<やけぼっくりに火がついた>けど、過去の出来事が尾を引きまくっているせいで、素直になれない男女のロマンス。なんせ、再会したその日のうちに、速攻ベッドに!なのに二人して延々・ウダウダと言い訳がましいことをほざきまくってくれるんだもの。そんだけ初恋への思い入れが大きかったってぇことかしらねぇ・・・女性が(ほんの少ーーし)年上なのが変に記憶に残ってるのは、シークものとしては珍しいからでしょうね2013/01/15
きき
0
男性側が年上の中年で若いヒロインを大事にするお話は大好きなんだけど、ヒーローヒロインどちらも中年で離婚経験者となると生々しくてロマンス小説としては萌えないなぁ。 別れた理由もイマイチ納得できなくて。2018/09/27