データで読み解く中国経済 やがて中国の失速がはじまる

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データで読み解く中国経済 やがて中国の失速がはじまる

  • 著者名:川島博之【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 東洋経済新報社(2013/05発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492443927

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内容説明

中国は「失われた20年」へ突入した!
評論家やジャーナリストによる、印象に基づいた中国脅威論は間違っている。数字やデータに立脚しないで中国について書かれた本をいくら読んでも、中国の全体像を理解することはできない。しかし中国の発表する統計データは信頼性に欠け、肝心なデータが伏せられていることも多く、実証的な研究をすることが難しい。
本書では、不確実な情報やデータに基づいて的確な判断を行うことができる「システム分析」の手法を用いて中国経済に迫る。そこで明らかになったのは、過去20年間にわたり謳歌してきたバブルが崩壊し、低成長を余儀なくされる「失われた20年」が始まった中国経済の実像であり、貧富の格差が拡大し汚職がはびこるという奇跡の成長の「からくり」である。
普通の開発途上国にすぎない中国の実像を描き出すとともに、日本がとるべき長期的視点に立った対中戦略を示した一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろう

2
“食糧危機をあおってはいけない”同様の鮮やかなシステム分析手法による中国経済分析。人口動態と食糧生産分析からの市民農民革命の可能性の否定、所得分析による中国市場がMAX4億人の市場であるとの分析、国内投資分析による不動産バブルの指摘とその崩壊予測がデータに基づき冷静に指摘されている。兎に角クールで合理的で現実に即した説得力のある著作です。こんな人物に国家戦略作りの仕事をしてほしいと心から思います。2015/10/11

田山河雄

1
正直に言って消化不良で反発したい処もあります。第五章「中国解剖図」の図5-3と第六章の社会階層、図6-1は出色で初めて何か全体感の様なものに触れて眠気もぶっ飛みました。著者は中国学者・研究者ではなく農学関係の学者。著者自身の説明によれば不確実なデータから的確な判断を行うシステム分析、それを用いて食糧生産を研究する学者と云う。話は斬新ですっきりですが我が国の経済状況が中国依存という点はそうかなあ~ それはともかく、日本は中国以外のその他の国々への資本財供給国として発展し続ければ良いのではないでしょうか2017/06/17

mechan_biri

1
中国株への投資を検討するために読んでみました。 まず日本経済が中国に大きく依存していることを再認識した。 中国の経済が傾いたら、自分の雇用にも影響を及ぼす可能性がある(最悪は失業となる)、また所有している国内、海外の株式資産も値下がり、自分にとって最悪なシナリオに発展する可能性がある。 これ以上、中国依存を高めるのは危険なため中国株には手を出さないでおくという結論とする。2015/03/15

Yuto Sakai

1
中国の目覚ましい経済成長の原動力は、地方政府が農地転用に乗じて不当に得た資金による投資であった。しかしその奇跡的成長は行き詰まり、土地価格は異常なまで高騰するバブル状態にある、あるいはその崩壊は始まっている。一方で少子高齢化に突入しユースバルジのない中国が民主化する可能性は低い、と指摘。日本はバブル崩壊以降総輸出における中国への輸出額を増やしてきたが、その政策も見直しが必要である。 アカデミックな分析・文章とは言い難いが、その予想は当たっていると思われる。2015/05/02

kilroy

1
中国のバブルは崩壊し始めているようだ。金融システムがまっとうでないので表面化しづらいらしい(笑)日本企業の中国ビジネスに対するマーケティングの甘さがよくわかる1冊。先日読んだ農民国家中国の・・・と併読すると東アジア経済の先行きが見えるかも。2013/03/31

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