民俗学の可能性を拓く

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民俗学の可能性を拓く

  • 著者名:岩本通弥/菅豊/中村淳
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/06発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787220516

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内容説明

日本の近代期に柳田国男が確立した「野の学問」=民俗学は、いま何ができ、何をすべきなのか――アカデミズムとの関連性をふまえたうえで、博物館の展示や学校教育など、生活実践・地域活動に適用できる、公共性を備えた市民学としての可能性を指し示す。

目次

第1章 民俗学と実践性をめぐる諸問題――「野の学問」とアカデミズム 岩本通弥
 1 高度経済成長と民俗学――その「学」をめぐる環境の変化
 2 民俗学的実践の諸相――橋浦泰雄/宮本常一/関敬吾
 3 新たな公共性の議論のなかで――現在を問い直す

第2章 公共民俗学の可能性 菅 豊
 1 民俗学は実践の学か?
 2 社会に開かれる学問状況――学問の公共性
 3 アメリカの公共民俗学
 4 現代日本での公共民俗学観点の必要性

第3章 市民のなかの民俗博物館 加藤幸治
 1 悩めるパブリック・フォークロリストたち
 2 市民のニーズと博物館の調査研究
 3 博物館活動への市民参加の事例
 4 「市民学習者」と実践

第4章 学校教育と伝統芸能の創造 小国喜弘
 1 芸能を公開すること
 2 「民族舞踊」として継承すること

第5章 野の学問とアカデミズム 中村 淳
 1 アカデミズムとアマチュアリズム
 2 プロフェッショナリズムとアカデミズム

第6章 民俗文化と文明世界 伊藤亜人
 1 具象的世界と論理体系的世界
 2 中華文明圏の周縁としての日本――韓国社会との比較対照
 3 日本人の非論理性とモノを介した実践
 4 周縁性と「野の学問」が開く可能性
 5 開発人類学の現場で――民俗知識の実践と活用

第7章 民俗学における学問の「制度化」とは何か――自然科学の「制度化」のなかから考える 鬼頭秀一

おわりに 菅 豊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kozawa

0
著者たちの問題意識というか、『「野の学問」とアカデミズム』について色々と。私の興味関心では民俗学と博物館辺りを一番興味深く読んだり。2013/01/14

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