小学館文庫<br> マザー

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紙書籍版価格 ¥827
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小学館文庫
マザー

  • 著者名:平山瑞穂【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 小学館(2013/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094087673

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内容説明

消された記憶と謎の都市伝説に迫るミステリ

彼はこの世界から消されてしまったのかもしれない――。
メジャーデビューを夢見て高校卒業と同時に上京した佐川夏実は、吉祥寺で毎週木曜日にストリートライブをしている。そんな夏実のバラード〈不在証明〉は、彼女のおぼろげな記憶の中にいる彼氏を歌った曲。彼との思い出が断片的によみがえることもあるし、ツーショット写真も手元にある。だが、写真を見ても夏実にはそれが誰なのか名前さえわからず、写真を撮ったときの記憶もなかった。
これは恐ろしく“都市伝説的”な事態だ――。
吉祥寺の恵晟大学で「都市伝説研究会」というサークルを主宰する伊神雄輝は、世の中に流布する数多の“伝説”の真相を究明していた。最近もっぱらの話題は、「イレイザーヘッド」により記憶を消されるという都市伝説だったが、あるとき雄輝の携帯に奇妙なソフトが届く。そのソフトを使えば、誰でも「理想の人物」を生み出すことができるという。

めくるめく展開と謎解きのスリル、そして予測できない結末が待ち受けるミステリ長編。夏実が歌うおぼろげな記憶と、雄輝が追う謎の都市伝説がシンクロし、やがて二人の人生を大きく揺り動かしてゆくとともに、内包された壮大なテーマが明らかに!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

27
都市伝説と言われている話の中で、いくつかは現実があるのだろうか?この話は、そんな都市伝説が現実の世界で存在していて、その「理想の人物」を生み出すソフトの話である。人は、誰もが理想の人物を自分で作りたいと言う想いはあると思うが、この本のように既に存在している人を書き換えると言う行為には恐怖すら感じ、考えさせられた本であった。もしも、こんなソフトが出回ったら多くの人が飛びつくのではないだろうか・・・破滅の一途となるだろうな。最期に主人公の夏美がメジャーデビューした事だけが救われた。2013/12/19

佐島楓

18
最初は少し不思議なラブストーリーかなと思っていたのですが、だんだんと物語に取り残されるというか、置き去りにされるような感じになってしまい、とても残念でした。そんなに今の若者は、ネットの情報を簡単に信じ込んでしまうのかなぁ。そこが引っかかってしまって、どうもいまひとつ・・・。夏実ちゃんのキャラクターはまっすぐで好きですし、面白くなくはなかったのですが、期待度が高かったのでちょっとだけ「うーん」となりました。2013/06/20

緋莢

16
高校時代に付き合っていた彼氏が突然いなくなる。死んだ、とか失踪ではなく、さいしょからいなかったことになっている。その人の、記憶はおぼろげだが、一緒に写っている写真はある。そんな想いを不在証明という歌にして、路上で歌う佐川夏実。一方、大学のサークルで、都市伝説を調べている伊神雄輝はイレイザーヘッドという国際的な秘密組織が、不都合のある情報や事実を知ってしまった人を処理(続く 2019/10/10

りー

16
本作の著者である平山瑞穂と朱川湊人は実験的に小説を書く作家だ。実験的「な」小説ではなく、実験的「に」。別段物語として新しいものではないのだけれど、書く度にスタイルを変えたり文体を変えたり、己の中で何か工夫をしているのが見て取れて、個人的には好きな作家さんなのだ。が。どうも続けて読んでいる僕にとっては面白くても、一作だけを抜き出してみれば凡作も少なくない様で、今作もとりたてて珍しいものではなかったかもしれないけれど、他の作品も併せて読むと平山瑞穂の面白さがわかるんじゃないかなあ、と。ちょっと宣伝してみる。2013/10/11

おかむー

13
なんとなーく買った一冊だったけど予想外によかった。『よくできました』。ないはずの記憶と携帯メールで送られてくる「理想の人物」を作るソフト、ふたつの要素が統合されて浮かび上がってくる真実はSFでもありファンタジーでもあり仕組みとして面白い。事件の決着はありきたりともいえるが、プロローグとエピローグで描かれる彼の苦悩とラストに見た選択の結果は、切なさのなかに救いもあったといえるのだろう。中盤の登場人物のひとりがさらりと『書き換えられて』いる描写は見事。ただタイトルの『マザー』は内容にはあわないかな。2012/12/12

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