内容説明
「東大秋入学」のニュースは、これまでの「企業が学生にグローバル化を求める」流れをさらに加速させ、「大学(特に難関大)が学生にグローバル化を求める」時代の幕開けを宣言したもので、政界・財界・一部の難関大が賛成の方向性を出しており、この流れは止められないものになりつつあります。本書は、現状の東大秋入学の状況を解説するとともに、将来わが子を東大に入れたい小学生~中学生のお子さんを持つ親にも役立つ一冊です。
目次
1 なぜ今東大は秋入学にしたいのか
2 現在の東大が抱える問題点
3 東大秋入学の争点「ギャップターム」
4 東大秋入学これだけの課題
5 東大以外の大学はどう動くか
6 東大秋入学で私たちはどうすべきか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
13
東大秋入学の話が出たばかりで、他大学の動向も合わせた情報の緻密さに驚くばかりです。東大が主に国家公務員を育成するための学校から世界と戦って行こうという意気込みに対しての課題の大きさがわかりました。進振りと入試制度を変えずに進めるのに無理があるというところが納得です。シケ対・シケプリはウワサには聞いたことがありますが、教員が黙認とは驚きを隠せません。大学経営を専門家が行うべきだとの主張にもうなずけます。公立大学の成功事例が国立大学に結びつきにくいのは、何ともし難い壁の高さを感じます。2013/06/17
septiembre
1
秋入学によって何が変わるのか?今にも変わりそうだが最短でも2017年。卒業から入学までのギャップタームに何をするのか?何をさせるか?は大きな課題。東大もカリスマ性が薄れてきているように感じる。ここで何とか日本を代表する大学として世界的にも巻き返していきたいところなのだろうか?大学の在り方、学ぶ姿勢も考えさせられた。2013/01/02
NoriakiImai
1
このテーマの本としてわかりやすかったです。大学関係者は読んだ方がよし!2012/11/10
takao
0
ふむ2017/11/10
s2013253
0
(A-)相手が東大といえど,かなり厳しく批評している。海外の大学との比較が多かった。諸エリート大学の中では,官僚的・硬直的ということなのだろう。 注意する点があるとすれば,グローバル化に乗ることを前提としているので,グローバル化が良いか悪いかはまた別に考える必要があるということ。2013/08/07
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