あの頃の空

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あの頃の空

  • 著者名:佐江衆一【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062180405

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内容説明

『駅男』 定年後の日常が不安な瀬木(59歳)は、毎朝駅で電車に乗らない謎の男を見かける。 『リボン仲間』 失業して就活に苦労する川端(53歳)が、救いを求め飛び込んだストリップ劇場で見たものは? 『カントリータイム』 カナダ留学に挑む60男が、英語が思い通りにならないもどかしさを覚えて。 『花の下にて』 老いた自分を監視する社会に動揺する律子(79歳)は、一世一代の大嘘をつく。(他全8篇)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

150
定年がテーマの短編集です。 とは言いながら、定年と関係ない話も有りますが…。 サラリーマンは身につまされる話もあるのではないでしょうか。 でも、そこは、小説ですからやはり普通ではありません。 まあ、こんなこともあるかな?くらで読めば楽しめるのではないでしょうか。 2021/12/14

やま

94
2012.10発行。字の大きさは…中。リボン仲間、公園、カントリータイム、僕が15歳だった頃、あそこ、勝敗に非ず、花の下にての8話。いろんな人のあの頃の思いが語られます。カントリータイムがよかったです。井上は、60才で定年後、嘱託で4年働き、2年がたちます。春から英会話スクールに通い、8月下旬からカナダの大学へ4週間のホームステイ留学に参加し、外国人の教師、同じ留学生、ホームステイ先の老夫婦たちとの暮らしが語られます。その4週間の生活が、66才の井上にとって新鮮で、刺激的で、新しい発見が多い毎日でした。→2021/03/05

Lara

80
「定年、三十代、少年時代等々、おやじ達の人生の応援歌」短編8作品集。いずれも、当方の身につまされる話と感じて、あっという間でした。さすがに、大人の作家さんの物腰の柔らかい、肩の力が入っていない、自然な単語ですいすい入っていった。いずれも、皆さん前向きな人生!やっぱり、人生いくつになっても、捨てたもんじゃない、どんどん前に進みたい。2020/06/29

あつひめ

69
胸がチクッとなってしまったのは、自分の家族もそろそろ主人公たちの年代に入りつつあるからかもしれない。男と女では時間の感じ方が違う。男は生まれてこの方表ばかりを見て生きている。家族を養うために。「友がみな我より偉く見ゆる日…」を思い出した。ついつい比べてしまう。でも、男は比べることで切磋琢磨してより頑張ってきた。第二の人生って本当は何なのだろうとも正直思ってしまう。別の人生があるわけでもない。ただ、今とは違うことをすることで違う喜びを得る事?家族の支えって本当に大事なのかもしれない。明日は我が身かなぁ~。2013/01/12

七色一味

38
読破。う~ん。う~ん。近い将来の自分の姿がここにあるみたいで、どうも乗れないというか…。分かるんだけど、分かりたくないというか…。読んでみて、何かが足りないって思っていたんですが…。そうかぁ、この作品には、普通にあるはずの何かが足りない──というか、ごっそり抜けてるような感じ。わざとなのかなぁ~。老練という言葉がぴったりするような作品で…。うぅぅ…。分かりたくなぁ~い!2013/03/04

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