内容説明
フリーランスの女性記者はなぜ標的にされたのか。高学歴の美青年はどうしてあの娘を受け入れず、拒むのか。おぞましい贈り物、見えない狙い、噛み合わない会話、やまない嫌がらせ、誰がシロで、誰がクロか……。「なかったこと」には、出来ない。もう一線を越えてしまったから。夜と隣人、宅配便と食事が怖くなる、ホラー小説の大傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろ
17
☆7 よくあるしっかりと描いた小説かと思いきや、サイコサスペンスとして途中から輝き始める。隣人の異常さの上げ下げがとても上手い。ついつい、最後のオチに驚いてしまった。超王道のサイコなのに上手く他にも誘導しているからいい感じ。そしてその後の不安を煽るのも想像含めで面白い。なかなか期待の新人だ!2012/12/01
ren5000
13
普通にストーカー話かと思いきや見事にミスリードに騙されてしまいました。でも真相が明らかになってからのほうが怖いし、ぞっとしました。ネタバレになるからあまり書けないけど鈴野さんみたいな人は怖いねえ。2013/01/04
ショコラテ
12
デビュー作と同一人物が書いたとは思えないほどの転換ぶり。非常に好みです、サイコサスペンス。鈴野のキャラ造形、上手いなぁ。女に縁のない天然しょぼキャラと思わせておいての、肉体美設定。あの人が犯人なんじゃないの?と匂わせておいての、怒涛の後半。途中で鈴野の嗜好は推測できましたが、物語への期待度に影響ありませんでした。伏線の回収も素晴らしい。そして、美しく終わったと思わせておいての、不穏なラスト。に、逃げて~。楽しみな作家さんが一人増えました。神様ありがとう!2012/12/09
hideboo
11
『三浦しをんらを輩出した文芸エージェントから大型新人』と帯にあったので興味津々で読みました。途中でまどろっこしいところはありましたが、展開にスピード感があるので好印象です。サイコサスペンスと言うには、怖さに欠けるような気がしましたが、鈴野のキャラ設定はなかなか良かったと思います。次作も期待します。2013/01/03
鈴子
9
鈴野兼好のキャラがなかなかいい。そのあたりに居ない不思議ボーイ。お付き合いするのは、こっちがモヤモヤイライラさせられそうで無理。あ、向こうもそう言いそう(笑)遼子はライターだけど、自分の彼氏のことはノーマークなのか。信用し過ぎだろ。華恵の崩れっぷりも怖い。2023/11/04
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