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内容説明
ときに「魔物」となる食欲の謎に第一人者が迫る! 脳は体重を一定に保つべく、食欲を巧妙にコントロールしている。しかし、ヒトはときに自分の食欲を制御することができなくなってしまう。食欲を「魔物」に変えるのもまた、脳なのだ。脳内で食欲がつくり出されるしくみを脳生理学のトップランナーが解き明かし、「ヒトの食欲」のメカニズムに迫る。(ブルーバックス・2012年10月刊)
目次
第1章 食欲はどこから生まれるのか
第2章 レプチン発見物語―ob遺伝子との長い戦い
第3章 レプチン発見がもたらした波
第4章 二次ニューロンの機能
第5章 視床下部から行動へ
第6章 ヒトの食欲と食生活
第7章 食欲に関する日常の疑問
第8章 食欲の制御は可能か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
24
#説明歌 グルコース腹内側核ニューロンで抑制視床下部外側野2017/09/09
鮭
14
本書のキモはQ&Aにある。実に非科学的な質問を科学的に回答しているのは流石の一言。昔からの言い伝えは存外「科学的」である。 いい加減なダイエットの本を読むくらいなら本書を読んで科学的に体重と食欲をコントロールすることを推奨する。 わかりやすさについては数多いブルーバックスの中でも白眉の一冊。2016/08/30
はとむぎ
11
久しぶりのブルーバックス。食欲って生物としてかなり重要な機能。その制御機能が壊れると、食欲がなくなって餓死することがある。すべての生理現象は何らかの物質に制御されている。食べ物を飼い犬に見せると目がランとなって覚醒する。人も自分の行動を自分で決めている部分は実は少なくて結構な部分が本能的な活動。非常に興味深い!2022/07/07
kanaoka 58
10
摂食は、生命の根幹となる原始的かつ強力な本能に基づく行動であり、そこに報酬系(条件づけ)や扁桃体(好悪、感情)、前頭前野(理性)等の要素が複雑に交叉している。食欲は複雑な脳のシステムにより多面的に生み出されるものであり、その複雑性のなかに肥満の問題も生じる。それは、動機や覚醒と深い関係があり、食欲とは性格や人格までをも包括したものである。 意識から見れば、食欲とは魔力である。しかし、そこに全力で注意を向ければ、相応にコントロールできるかも知れない。2017/10/10
手押し戦車
10
体重が増えると食欲が落ちる。脳の視床下部が必要なカロリーを計算し自律神経と基礎代謝を調整し体重の恒常性を保っている。内蔵から作られるレプチンが食行動を抑え。ニューロンペプチドは食欲増進させアンフェタミンが食欲を抑える。グレリンにより餓死しない様に空腹を促す。オレキシンは報酬型食欲で空腹で眠れないデザートは別腹の時にこれが活性化され一度味を占めるとシナプスにつながり癖になる。体内エネルギーの低下がモチベーションを引き起こす。人は周囲にいる人が食べる量にあわせ自分の食べる量を心理的食欲によって決めてしまう。2014/08/01




