内容説明
8年前、突然始まった夫の母との暮らしは、戸惑いと混乱だらけだった。記憶がポロポロこぼれ落ちてしまう認知症の母は、自分だけ会話の仲間はずれにされたかと不安になり、「知らなかった」「初めて聞いた」と同じ質問を繰り返す。ならば母が思い出しやすいよう、日々の出来事を文字で残すことに――。笑顔の絶えない介護エッセイ。家族の似顔絵をまじえ、語りかけるように綴った日記も一部公開。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金柑
12
ところどころに載った挿絵によって、タイトルのように「ほんわか」した印象を持った。 しかし一方、ほのぼのだけでは終わらず介護の大変さや、認知症による悲しみ、うまく対応できなかったことへの小さな後悔などもきちんと書かれている。そのただきれいごとで終わらない、文章の綴られ方に好感をもった。2018/09/27
Miho Ogaki
1
認知症の義理の母との生活のエッセイ。 自分の親がこうなったらどうだろうな?と思いながら読みました。 認知症の人の奇行と思われる行動だって何かを思ってのことだし、認知だと思いたくない気持ち、世話をかけて申し訳ない気持ちだってあるし、今まで普通にできていたことができなくなる辛さや恥ずかしさだってある。そのことを介護する側は忘れたらいけないなと思った。 本当にその状態になったら一人でどうにかしようと思ったらダメだなあ。回りにも頼ろう。2012/11/20
chinayo
0
義理のお母さんが痴呆症になってしまったため、作者の介護の記録。城戸さんって賢い女性ですね。本人は仕事もし、時々ホームに預ながら、面倒を見ているようです。義理のお母さんがボケてはいても、言葉使いに品がある。城戸さんも同様。尊敬語を使い、お互い会話しているところが私も見習いたいところです。2015/05/05
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