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内容説明
東日本大震災後、被災地に大量に設営された仮設住宅は、共同体を排除した「個」の風景そのものである。著者は、岩手県釜石市の復興プロジェクトに携わるなかで、すべてを失った被災地にこそ、近代主義に因らない自然に溶け込む建築やまちを実現できる可能性があると考え、住民相互が心を通わせ、集う場所「みんなの家」を各地で建設している。本書では、国内外で活躍する建築家として、親自然的な減災方法や集合住宅のあり方など震災復興の具体的な提案を明示する。【目次】はじめに/第一章 あの日からの「建築」/第二章 釜石復興プロジェクト/第三章 心のよりどころとしての「みんなの家」/第四章 「伊東建築塾」について/第五章 私の歩んできた道/第六章 これからの建築を考える/おわりに
目次
はじめに
第一章 あの日からの「建築」
第二章 釜石復興プロジェクト
第三章 心のよりどころとしての「みんなの家」
第四章 「伊東建築塾」について
第五章 私の歩んできた道
第六章 これからの建築を考える
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たー
23
震災をきっかけに建築に対する考え方が変わっていく過程が綴られていて興味深い。2013/04/21
かっぱ
22
【図書館】「数字を設定すれば、その先は誰も責任を負わないという姿勢です。同じ数字の下でも、ものに注ぐ愛情と細心の配慮によって設計行為はまったく違ってくるのです。数字だけがひとり歩きするように物事を決める、数字に責任を持たせて、人は責任を取らないという管理主義社会のあり方がとても気になります」(本文より抜粋)。日本では管理主義の中で、人と建築が切り離されている。2014/06/30
ごへいもち
16
あのステキな「みんなの家」しか知らないのでその話が出てくるまで飛ばし読み。私が編集者なら最初に「みんなの家」の章を持ってくるけどなぁ2013/05/29
おくりゆう
10
震災後の復興支援としての「みんなの家」プロジェクトのくだりは具体的なエピソードと写真で分かりやすく、その意義深さがよく伝わってきました。また、建築家の社会との関わりについての問題意識や建築への自身の考え方の変遷やこれからの建築論も興味深かったです。2013/07/15
よっし~
7
国立競技場の再コンペを最後まで盟友・隈研吾と争った建築家・伊東豊雄が、前半は東日本大震災とその後の取り組みを、後半はそこまでに至った自らの来歴を回顧する。特に後半はメタボリズムの領袖・菊竹清訓との出会いに始まり、戦後建築界の盛衰と、名だたる本邦の建築家たちの相関図を彷彿とさせる内容であった。図書館で何気なく手にとった。一昨年前、知人と代々木公園周辺をジョギングした途中にたまたま出くわした伊東豊雄建築設計事務所の小さな佇まいを思い出させてくれた一冊。2020/06/30
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