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内容説明
大津市の事件をはじめ、加速する現代のいじめ問題について、その様態、教訓と対策、学校の危機管理など、徹底的に解説。子を持つ親や現役の教師はもちろん、すべての大人が向きあうべきいじめ問題の本質に迫る!
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
目次
第1章 現代のいじめの状況(度を越した悲惨な実態 子どもは残虐になりうる ほか)
第2章 いじめとネット社会(社会的制裁としての炎上 公的な制裁への不満 ほか)
第3章 教訓―過去のいじめ事件から(中野富士見中事件―葬式ごっこと教師の関与 山形県マット死事件―いじめか犯罪か ほか)
第4章 学校はどう変わるべきか(学校と世間の常識が違いすぎている 危機管理の発想 ほか)
第5章 いじめ被害はなくせるのか(「撲滅」は難しい 子どもを壊すいじめとは ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
4
言っていることがおかしい、とは思わないのだが、全体的に論拠が弱く「~かも知れない」「~な可能性がある」と連呼されるのが気になる。ディベート能力を高める、とか、発達障害などに教師がケアをするとか、勿論、反対をする理由はないのだけど、それって結局、教師や保護者、また、学校などの個別の能力に頼るということ。そういう能力・意欲の無い教師や保護者、学校の下でも最悪にならないような制度的なセーフティネットっていうのも必要じゃないかな、と思うのだが。2012/11/25
しゅんぺい(笑)
4
新書らしい新書、という印象を受けました。 薄すぎることもないが、でも厚いわけでは決してない。 これまでに起きた有名ないじめ事件の事例をいくつか挙げていたところが読んでよかったけど、ほかはどうだろう。 著者が持っている意見に共感できない部分ももちろんあるし、それをしてどうなるの?みたいな部分もあったので、あまり頭に残らなかったです。 まあいじめをなくしていくために、確かに現実的な、地道な一歩なのかもしれへんけど。2012/11/08
チョビ
3
生きると言うことは単に心臓が動いていることではないと思う。誰かを信じることだと思う。この本で言われている被害者は一歩間違えると、それから何十年と人を信じて生きれなくて悩むのだと思う。あなたの子供がいじめられたとき、適切な態度が取れるだろうか?何一つ取り柄らしい取り柄がないと植え付けられて、人も信じれない。まず、そうなったら、あなたの子供はきっと結婚も出来ないし、単純に人を好きになることすら表面的になると思う。子供はただ、社会からの疎外感だけを味わうこととなるのです。子供が壊れるとは、そういうことでは?2013/03/15
PINGE
2
読みやすく、そして参考になった。同質原理と異質原理、ディベートの素養 がいじめへの対応に有効である、等。そして思ったこと。*いじめという言葉から脱却するべき*保護者には教師や学校に正しい対応を促すために支える態度 敵対せず感情的にならない事が求められる*煽るマスメディアには批判的に、という感じかな。2013/05/19
totuboy
2
読んでいてなんとなく感じることですが、筆者な非常に学校の教育現場の現実に詳しいと思う。ただ教育現場の不備を指摘するだけではなく、教育委員会や現場の「言い分」もかなり公正な立場から吸い上げているような気がします。そう言う意味では今まで読んだいじめ関係の本の中では最も実践的で、わかりやすく、かつ現場を正しく反映している本と言えます。警察の介入や、保護者の協力、教師がどうあるべきか、大人にも読んで欲しいと思いますが、子どもにも読ませ、一緒に考えていきたいテーマだと思いました。2012/11/25
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