内容説明
映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。ルルとハイシー、星良一、岡老人、田村由良ら、お馴染みの愉快な奴らも健在。多田・行天の物語とともに、曾根田のばあちゃんの若き日のロマンス「思い出の銀幕」や岡老人の細君の視点で描く「岡夫人は観察する」など、脇役たちが主人公となるスピンアウトストーリーを収録。
※この電子書籍は、2012年10月に文藝春秋より刊行された電子書籍の表紙を変更したもので、内容に変更はありません
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
616
あああぁ、やっぱり(単行本で)読んでた…。本屋で読メチェックしたのに……慌ててたからなぁ。それでも最後まで既読か自信なかったのは、やはり映像も観ていたからだろう。『星良一の優雅な日常』が好き。さて『狂騒曲』を探さねば。2022/11/23
射手座の天使あきちゃん
557
この二人、しをんさんの理想の恋人像(男子)なんだろうなあと思うのは私だけ? どんな無理難題や悲惨な状況にも真面目に真正面から立ち向かうイケメン好青年・多田 天然・自己チュー・やんちゃ坊主で陰のある個性派・行天(しをんさんホントは仰天にしたかったのでは? (笑)) しかも、しをんさんの脳内イメージでは二人はBL関係なんでしょうね <(^_^; 二人に仕事を依頼する常連さんもお馴染みの個性派達、もう「ほっこり」すること請け合いですぅ!!(笑)2014/03/22
れみ
450
「まほろ駅前多田便利軒」の続編。主人公が多田&行天のお客さんたちだったりするのが面白い。このなかでは「星良一の優雅な生活」と「岡夫人は観察する」が特に好き。早く「~狂騒曲」も文庫化されるといいな。2014/05/13
まっし
326
読んでいて楽しくなる話でした。特に行天とユラコーの話が好きです。行天っぷりがよく出ているようで、ワクワクしながら読めました。最後もちょっといい話っぽいし。何だかんだであっという間に読んでしまった感があります。最後がちょっと気になる感じだったけど。。。続編が出たら読みたいです。2013/03/11
よこしま
284
タイトルとおり、前作『まほろ駅前多田便利軒』のサイドストーリー。しっかりと多田・行天も出てきますが(笑)いきなり星からのスタートでしたか。前作では書けきりませんでしたが、本当は彼のことを一番知りたかったんです。高校卒業したばかりなのに、大人顔負けの裏なビジネスぶり、カリスマ性だけでなく、優しい一面もあって安堵しました。岡夫人の洞察力も面白かったです。主人が多田に頼み続ける理由、そして便利屋や自分達の存在意義。新キャラ亜沙子への多田の想い。なんと言っても読者を愉快にさせるのは行天の言動なんでしょうね。2014/04/05