内容説明
武士道を唱え、天下国家を語る毅然とした数学者──そんな夫にとって妻の書いたエッセイは、まさに悪夢でしかないのではないか!? 『国家の品格』で世に広く知られた藤原正彦教授の夫人が綴る、ユニークすぎる夫の実像、義父母となった新田次郎・藤原てい夫妻の思い出、イケメン息子3人の子育て奮闘記、英国での思い出など。ユーモアと品格ある文章で綴られた極上のエッセイ集。抱腹絶倒、思わずほろりとする家族のクロニクル!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
7
いいとこのおぼっちゃんとお嬢さんが結婚すると、こういう家庭ができるのだなぁ、と思いながら読みました。おもしろみには欠けるけれど、そういうものだと思って読むといいかと。2013/03/30
砂希ちま
6
才色兼備の作者と聞いたが、飾らない文章に何度も笑わせてもらった。個性的な夫と3人の息子に囲まれて、エッセイのネタには事欠かないようで。中でも、ご主人がヴァイオリン教室の付き添いをした話が面白かった。私の周りにこういう人はいない(笑)2016/03/28
ZEPPELIN
6
藤原正彦さんの奥様によるエッセイ。夫に負けず劣らずの文章力で、配偶者を笑いのネタにするのもまた上手い。お笑いパートは控えめながら、結構笑わせてもらった。また、旦那様は天下国家について語ることが多いのに対して、奥様は家族・親類の話が多め。義父母に対する感謝の感じられる文章も多く、久々にホッコリ。夫の両親が超のつく有名人というのに気後れしなかったんだろうかと心配しながら読んでいたものの、おそらくこの美子さんもかなりの良家のお生まれのようで、読んでるこちらが恐縮してしまった2014/05/28
ざわわ
5
解説にも書かれていたように藤原先生との会話を覗いているような気分になるエッセイ集。好奇心が強く、人間大好きな藤原先生ご夫妻のお人柄にも惹かれる。浪人時代、藤原先生のご本には救われた上に11月には直接お話して勇気を頂いたのでお礼の手紙を書こうと思う。2015/05/01
ろこぽん
4
「「もし」の世界で」のお母様の「もし」はぞくぞくします。私も果てしない「もし」の世界に没入するけど、美子さんのような華やかなバックグラウンドはなく、どっちに転んでも平凡な人生だろう。。。交友関係もすばらしいけど、美子さんの行動力もすごい。みんな美子さんのこと好きになりそう。それにしてもこの表紙の写真、おもろい。2021/06/12