内容説明
1979年11月、イラン・アメリカ大使館占拠事件勃発。このときイラン側に知られることなく大使館員6人が脱出し、カナダ大使らにかくまわれていた。危険が迫った彼らをテヘランから救出するためCIAの偽装工作班のメンデスは映画のロケ地探しを装った奇抜な作戦を計画、ハリウッドで偽プロダクションを設立する……。秘密のベールを脱ぎ、映画化された救出作戦。数々の栄誉に輝く元CIA局員が真実を語る。
目次
ようこそ革命へ
対応策を練る
外交
逃げ場なし
カナダ、救援へ動く
過去の教訓
チームの招集
作り話
ハリウッド
スタジオ・シックス
宇宙炎上
準備完了
イランでのロケーション撮影
最終準備
脱出
余波
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
74
米国出張の機内で映画で視聴。1979〜80年に発生したイラン革命による在イランアメリカ大使館人質事件を題材とした2012年の米国ノンフィクション作品。ベン・アフレック監督/主演作で第85回アカデミー賞作品賞受賞。CIAトニー・メンデスが、架空SF映画「アルゴ」のロケハンを装い、カナダ大使公邸に逃げ込んだ6名を救出する。記録された当時の写真が忠実に再現されており、イランに潜入したトニーの緊張感を体験できる。スイス航空の旅客機がイラン領空を離れる瞬間は圧巻。現実は小説より奇なり、米国の行動力を只々、尊敬する。2024/06/27
まつこ
41
アカデミー賞作品賞。映画はまだ見ていない。どうしてイランとアメリカが対立するようになったかも書かれていて、政情に詳しくない私でも分かりやすかった。 これが現実に起こったこととは思えない。意外と作戦実行時の描写が少ない分、準備のほうがドキドキした。脱出させる人間を変装させるための架空の人間を1組ではなく複数用意するなど、一見地味な行動こそ現実を感じられた。最終的には「アルゴ」であるが。 余談だけど、沖縄にもCIAがいた(まだいるかも?)。その事実にそわそわした・・・関わるような人間ではないのに。2013/03/18
33 kouch
29
池上さんの「知ら恥大問題」から。イラン人質監禁事件。監禁されずカナダ大使館に逃れた6人。見つかれば公開処刑。この6人の必死の脱出劇。そのための偽映画がアルゴ。映画のような映画の話。人質を大切にするふりをして、裏側では終始政治的な思惑が剥き出しで、そこが世界のアメリカ的でいい。救出後もカナダの手柄にして、我関せずに。ここもアメリカ的。もともと6人を自転車で亡命させようと本気で考えていたのが凄い…2023/05/01
James Hayashi
27
フィクションの様な実話。1979年、イランアメリカ大使館が占拠され6人の外交官の救出に向かうCIAの偽装工作員。「アルゴ」とはその時用いられたプロジェクト名と偽装映画のタイトル。実際映画にもなりアカデミー賞作品賞を受賞。政治的な背景も書かれているがあっさり。もっと緊張感があるものと思っていたが静かな展開。この作戦自体は成功であったが、国交と残された人質は解決までかなり時間を要した為、しっくりしない結末。ロスペローの救出劇もケン・フォレットにより小説化されているので読んで見たい。(鷲の翼に乗って)2016/03/04
kinkin
19
映画で観た後に読んだ。当時のアメリカとイランの関係を少し勉強してから読んだほうがもっとよかったかもしれない。2013/04/14
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