内容説明
キリスト者は祈るとき、まず、「父と子と聖霊のみ名によって。アーメン」と言いながら十字を切ります。右手を出し、「父と」で額を、「子と」で胸を、「聖霊の」で左肩を、「み名によって」で右肩に触れ、「アーメン」で胸の前で手をあわせます。さまざまな祈りのはじめと終わりに必ず唱える十字の祈り。最も簡単で短い祈りですが、最も力強く、内容はキリスト教の本質を表しています。「十字の祈りとは」「十字の切り方」の入門から入り、「十字を切るのはこんなとき」で生活の中で十字を切る場面を説明します。晴佐久神父の導きにゆだねて、「十字の祈り」がもつ神秘の世界に深く入っていきましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
78
十字を切るというのはおそらくカトリック独特の習慣だと思います。プロテスタントでは「十字を切る祈り」というのは行いませんが、この本の信仰のあり方はカトリック、プロテスタント共通なのではないでしょうか。「十字の祈り」によって気づく神様の愛。十字を切ることはイエス様の十字架に連なることですが、それは新たな心の復活であるのがストンと胸に落ちました。十字を切り、神様の前に佇みたいと思います。 十字を切る2016/08/06
かおりんご
25
これを読んで晴佐久神父のミサに出たら、色々と納得することがありました。十字を切ることの意味や、三位一体のことなどがよくわかります。放蕩息子の例えにも納得。勉強になりました。2017/05/28
みじんこ
5
どこでも十字を切り祈ることの尊さが一貫して述べられており、ここまで頻繁に行っているのかと思わされる。スポーツ選手が試合等で切る際の解釈はなるほどと思い、「苦しいとき、死にたいとき」のものは力強さと気遣う優しさの両方を感じさせる論だった。「父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。」のそれぞれの言葉の意味も著者の考えが詳細に述べられており、聖霊を親心、神の愛とその働きと捉え、分けられない三位一体とする考え方は面白く、理解しにくかった聖霊へのイメージが明確になった。終盤の「聖なるつながり」の話は壮大である。2024/02/26
Atsushi Sakamoto
4
三ノ宮の女子パウロ会のシスターがすすめてくれた本。本当に素晴らしい本だった。たての線と横の線の交わるところが「わたし」というところに感動した。2013/03/24
paumi
3
カリスマ神父で有名な晴佐久神父様の本を初めて読んでみた。平易で解りやすく、未信者にも勧めやすい。私は十字を切るときは一緒にお祈りもしないといけない、だから気を張ってしまうと感じていたが、ただ十字を切るだけでも神への信頼と救済になっていると知った。他の神学書やカトリック教義にも示される通り、それは現世利益のための祈りではなく、全てを神の御心に委ねるという教えが土台となっている。天国行きか地獄行きか、それは重要な問題ではなく、どんな結果になろうともそれは導きであり神に信頼して歩んでゆくという姿勢を再確認した。2020/07/22
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