内容説明
大阪の92%、東京の79%は、地籍がない──。遅々として進まぬ地籍調査、「幽霊地主」を量産させてしまう現行の登記システム、外資による土地買収の横行、国境管理機能の喪失……。それら、過失ともいえる不作為によって放置されたままの諸問題を、徹底的に追及し、土地の不明化・死蔵化を防ぐための提言を多角的に提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
25
東京財団上席研究員、12年著。中国人?が日本の山林や国土を買っている事は知っていた。しかし日本の議員で地方の活性化に繋がるので外人の土地の売買を奨励する輩がいるのには驚かされた。ニセコなどの場合は理解できるが、水源地、鉱脈など資源が存在する場合その限りでない。多くの海外の地主との連絡が取れないなど持ってのほか。売主も業者を中間に挟む為、誰が購買者なのか分かりづらいという。中国国家が関わっている事実はわかり難い。しかし未来を考える中国人にとって海外に土地を持つことは賢い選択であろう。しかし1度売り渡すと、→2020/03/06
0717
12
北海道、買います。沖縄、買います。五島列島、買います。奄美大島、買います。チャイナにより日本が爆買いされています。先日の虎ノ門で小野寺まさるさんが激白なさっていました。何とかしないと! https://www.youtube.com/watch?v=l8XXFCXVRQc2018/02/07
手押し戦車
12
土地とは地主と所有区画がしっかり登記されている事が前提だが戦前の曖昧な状態でしかも固定資産税を安くする為に実際より小さく申告されていたり名義を変更されていない土地も存在する。投資家から見るとそこが甘い蜜で土地を買収し曖昧な登記で土地幅を多く取り外資は名義を変えず転売など出来る法律のお陰で税金も取れず脱税にも使える。お客を家に入れるとき家の中を片付け財布や印鑑など貴重品を見えない所にしっかりしまうがそのことを忘れて土地を売り飛ばしている。問題は消えた土地所有権になる。2014/09/22
makio37
3
沖縄や北海道等で既に表に現れた事例を紹介しながら、外資によって国土が喰い荒らされていく未来に警鐘を鳴らしている。前著『奪われる日本の森』を超える衝撃は無かったが、状況が何も改善されていないことは分かった。基本的な社会的共通資本である国土が、御成敗式目以来のローカルルールのまま、グローバルな投資集団の前に並べられている。ただ、著者が属する東京財団と言えばあのCSISとの繫がりが強い所だ。本書の内容が中国との軍事的対立を煽るネタに使われないか、とついつい余計な深読みをしてしまう。2014/08/12
takao
2
公図はあるが地積がない土地も多く、正確な面積がわからない。2017/01/31
-
- 電子書籍
- お城へ行こう! 岩波ジュニア新書
-
- 電子書籍
- DIAMONDハーバード・ビジネス・レ…