内容説明
慶長五年、関ヶ原――日和見を決め込み動かない小早川秀秋。その秀秋の裏切りに東軍の勝利を賭ける徳川家康。そして、裏切りを防ごうと画策する大谷吉継。天下分け目の戦いの勝敗を左右する松尾山の攻防を描く異色戦国シミュレーション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
4
関ヶ原の合戦。寅の上刻(午前4時)から申の下刻(午後5時)までの七刻、大谷吉継が一か八かの大博打を打つために、戦場を駆けまわる。どの歴史シミュレーション小説でも、義に生き大概報われないまま戦場の露と消えてしまう大谷吉継。そんな彼が関ヶ原を華麗に引っくり返す?と思いきや、せっかく描いた策略も、副将宇喜多秀家の「なんと、浅はかな……」首魁石田三成の「よもや、われらへの当て付けか」な行動によりあわや台無しに。味方から散々足を引っ張られています。そんな大混乱の中、敵の徳川家康の出番たった一言、空気と化してるー。2015/05/06
にゃんぶ
0
そうそう、これこれ!というかんじのテンプレだが安定のかっこいい刑部が、やってくれます。関ヶ原が好き!でも西軍贔屓だから史実追ってると鬱になる!そんな人におすすめ。ひと時の夢と、やりきったわ!という爽やかな読後感が味わえるかもしれません。2014/05/22