内容説明
カウンセリングを学んでいても、カウンセラーが実際どのように面接しているのか見たことがない人は多い。カウンセリングは音楽を修得するときのように、頭で分かるだけでなく実際に身体を使ってできるようになることが重要だ。本書はカウンセリングを《技芸》としてとらえ、音楽や演劇同様パフォーミング・アートであるとする。カウンセリングにおける身体表現や声の重要性に言及した、全く新しい《実践》カウンセリング入門書。
目次
第1章 カウンセリングとは
第2章 カウンセラーの聴き方
第3章 マインドフルに聴く
第4章 応答技法について
第5章 カウンセラーの声、呼吸、姿勢
第6章 カウンセラーの話す技術
第7章 クライエントの心理における不安の働きを理解する
第8章 カウンセリングの限界と広がり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どらぽん
6
再読。以前読んだのはたかだか数年前なのにもう内容を忘れている。というより、覚えていなかったのかもしれない。悲しい。この本はカウンセリングは学問というよりアートだとして、話す、聞くにとどまらず声、呼吸、姿勢、マインドフルネスまで論じている。話す以外も大事だよを伝えているわけだけど、それでも著者の「話す」の考え方が好きだった。カウンセリングは治療的レトリックである。コップに水が半分しかありませんね。コップに水が半分もありますよ。聞き手はここから話し手のメタメッセージを受け取る。2025/04/25
てぬてぬ
6
心理学の教授から、「将来医師になる学生にぜひ読んでほしい」と勧められた本。”カウンセリングとは、面接の今ここで、クライエントの体験を「促進する」こと” 著者のカウンセラーとしての矜持が伝わってくる本だった。 「力まない」ことが何よりも大事なのだと解釈した。カウンセリングはただ愚痴を聞いて満足してもらったり、そういう次元のことでないんだろう。”気付くことに価値があるのではなく、優しいまなざしを向けて気づくこと、穏やかに気づくことに価値がある”--銘記したい。2019/04/20
まさや
4
発信者自身が相手に影響を与えるので、何をいうかではなく、話し方にも気をつける必要がある。誰がどのように話すのかは個別性が大きいのでこの部分は学問というよりも芸術の範囲になるみたいです。2023/03/15
堆朱椿
4
カウンセリングを勉強している人なら読んで損はない。読んでいる最中何度も、頭の角に燻っていた疑問に答えてもらったような気がした。こういう本にも相性はあって、すんなり頷きながら読める本は意外と少ない。この本は私にとってはレア。何度も読もうと思います。2015/05/23
happy kirin
3
カウンセリングのバイブルになる本!何度も読み返したい。2020/12/20
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