内容説明
徳川宗家第十八代当主であり、WWF(世界自然保護基金)ジャパン会長も務める著者が日本文明のルーツを探る一冊。縄文時代一万年の間、自然の恵みの中でゆっくり文化を進化させたことが、日本人の生き方、考え方の根底にある、と著者は記す。「東京のやるべきことは江戸時代に戻って出来る限り森に満ち、都市の中に縦横に水路の通っている都市をつくること」。その江戸時代、日本は平成と同じく大自然災害に見舞われた。元禄大地震(一七〇三年)の発生、宝永元年(一七〇四年)に浅間山が噴火し、宝永四年(一七〇七年)にはマグニチュード推定八・四の大地震が起き、さらに富士山が大噴火を起こした。その後も混乱と衰退が続き、ついに八大将軍・吉宗公は「花の元禄バブル」を捨て、質素・倹約を旨とする新しい日本文明を築き上げた。平成日本の政治経済、社会文化に、いま江戸期に匹敵するような大転換が迫られているのではないか。文明の根本を問う意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばしこ♪
2
非常にポジティブな方ですね。いいことだと思います。あらゆる時代の話を展開していきますが、話が右往左往しすぎで…軽く目を通す分にはいいかも。2015/02/03
Kazuo Ebihara
2
著者は、日本郵船元副社長にして、 徳川宗家第十八代当主。 日本人と、日本文明の源流を探った。 46億年前の地球の成り立ちから、 縄文、弥生、倭国、武家社会、江戸時代、 明治、現代まで、一気に俯瞰した。 話が、脈絡なく、あちらこちらに飛び、 全編、歯切れの悪い記述が目立つ。 前著「江戸の遺伝子」が売れて、 柳の下の二匹目のドジョウを狙ったのだろうか。 張本さんなら、著者と編集者に、 「喝〜っ!」間違いなし。 2012/12/19
kozawa
1
ひどい本とまでは思わなかったが、日本人のルーツ(縄文以前から古代)やら飛んで江戸時代や現代日本について書いた本で、まぁそれなりに知識があって書いてはいるので、まぁいいんだけど、わざわざほとんど素人の日記みたいな正確さのもので日本人の歴史を読み返すのもどうかなという意味でお勧めする理由が見つからない。電車で化粧する女性を応援しましょうとかいうのは、根拠はいい加減だがまぁたまにはそういう言説もいいんじゃないかしらとか。2012/11/04
果てなき冒険たまこ
0
徳川宗家第十八代当主の著者さん。いろいろと勉強されているようで一つの話題を取り上げるのにわき道にそれること多数でなかなか結論に行かないところはあるけど総じて面白い。日本人はこんなに素晴らしい的な本は好きではないけど現在に提言を残すのであれば聞く価値はあるかもね。大体この手の先人の知恵だったり考えを否定してしまったのが今の日本だし現在の体たらくなんだから。2023/11/24
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