光文社古典新訳文庫<br> ソクラテスの弁明

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光文社古典新訳文庫
ソクラテスの弁明

  • 著者名:プラトン/納富信留
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 光文社(2013/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334752569

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内容説明

ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者(フィロソフォス)であることが、人間として生きることだ、ということであった。(「訳者あとがき」より)。ソクラテスの裁判とは何だったのか?プラトン対話篇の最高傑作、ついに新訳で登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaichiro

125
プラトンが描くソクラテスの「知への愛」に触れるごとに、襟を正される。不知であり、だからこそ常に学べ。智者はこの精神を最優先に、知を極め続ける必要がある。今では当たり前の学校制度。斯様な精神が無ければ義務教育の発想さえ生まれていないのでは。光文社古典新訳文庫は当たりが多い。本作では本編の他に100ページにも及ぶギリシャ哲学・プラトン対話篇の解説、ソクラテス他の年譜、訳者あとがきを収録。岩波ブランドに負けず作品を充実させたいとの編集者の思いを強く感じる。知に挑み続ける姿勢を本全体で表現している様にも・・・2020/02/17

けんとまん1007

92
ソクラテスの弁明・・このタイトルを知ったのは、いつだろう?ようやく、手にした。謙虚に冷静に自分のことを捉えることができるだろうか・・。それにしても、ソクラテスの論理の展開は出色だと思う。翻訳のおかげだろう、随分、読みやすく、哲学書である前に、一つのものがたりとして読むことができた。しかし、ここまで論理的に抑え込まれると、人間は、その逆に向かうのだろう。そこが、弱さ・脆さでもあるし、そのために、どれだけの犠牲を払ってきたのだろう。2021/06/06

molysk

83
ソクラテスの弁明は、プラトンによる対話篇。ソクラテスは、不敬神と、若者を堕落させた罪で告発され、裁判で弁明する。自分は知恵がないと思っており、知恵を巡って他者を吟味した。しかし、誰も知恵を持たぬことを自覚していない。その真実こそが、私の中傷、告発の原因だろう。それでも、私は他者への問いかけは止めない。肉体や物に拘泥する人々に、真に配慮すべきはよりよい魂と気づかせるために。弁明に拘わらず、ソクラテスの有罪と死刑が宣告される。知恵は神のものであり、人間としての不知を受け入れる、として科白は締めくくられる。2019/09/25

ナマアタタカイカタタタキキ

82
(「まあ、そりゃあ死刑になるよな…」というのが、本編を読み終えて最初に浮かんだ感想なのは置いといて)巷で言う「無知の知」を表すとすれば「不知の自覚」が正しいらしい。その時代背景や常識を前提として書かれているこのようなものを手に取るに当たって、こうも充実した解説があるのは心強い。さもなくばたちまち、本書でいう「無知」に陥るだろう。この裁判の時点でソクラテスは70歳とあって、解説には“年少の子はメネクセノスという名で、ソクラテスの死にあたって、まだ抱かれているほど小さかった”ともある。死ぬまで現役だったのか…2020/04/28

molysk

70
不敬神の罪で訴えられたソクラテスは、裁判の場で弁明する。私は自分が知恵をもたないと思っており、知恵を探し求めようとした。そこで、知恵があると思われる者と対話したが、その人々は自分が知恵を持たないことを自覚していなかった。無知を暴かれた人々の憎悪が、私への告発として結実したのだろう。私が目指したのは、無知を恥ずべきものとして、よりよい魂を追い求めることなのだ、と。投票の結果、死刑判決が下る。ソクラテスがその生涯で示したのは、「知を愛し求める」哲学者であることが、人間として生きることだ、ということであった。2023/06/03

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