内容説明
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若くして引退し、その後は一度も姿を見せず山形県に隠棲していた往年の名女優、美里織絵が死去。東京にある葬祭式場、蒼色館で告別式が営まれた。その最中に、織絵が暮らした山形県の屋敷には賊が押し入り、見習いの執事と家政婦を刺殺。さらに織絵の妹、浪江の孫を誘拐する! ところが、疑いのかかる関係者たちには鉄壁のアリバイがあった。不可能犯罪に秘められた真相は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
56
バカミス。著者の探偵である上小野田警部最後の事件なのだが、あまり冊数出ていないのよね、この探偵。隠棲していた女優が死去。葬儀の最中に家が襲われ執事と家政婦を殺害、家族が誘拐されるのだが…。という出だしなのだが、冒頭いきなり蒼色館が葬儀場である事が明かされたりといつもの著者らしさ満開。変な新キャラ出てくるわ、いつもの仕掛けはあるわ、アリバイトリックは無理があるわ、で大笑いしながら読んでたのだけど、今回は珍しく仕掛けと内容がマッチしてて何となく怖いな。とあれこの著者の探偵に相応しい「最後の事件」楽しめました。2024/09/16
雪紫
20
再読。いきなり館の正体を葬式場と明かす上小野田警部最後の事件。真相を覚えてるから言えることだけど読んでくうちに不気味な感じが強くなってくる(トリックは確かにバカミスなのに)。そして、お約束のテキスト暗号が明らかになった時、ある意味クラニーの描くホラーと融合してることにいささかヒヤリとさせられた。・・・ああ、上小野田警部。そして読み終えた後、著者のことばと著者近影を読んで思ったこと。クラニーは鬼だ鬼。マラソンでいい顔してる場合じゃない。 2019/12/01
烟々羅
17
好きなタイプの作品なのだけど、どこが好きか、どこが良いかってのは読書メータで書くことではない。広い意味のネタバレだから。 また、このタイプの作品の中での最高傑作だとも思わない。 でもやっぱり、このタイプの作品は好きだ。2013/06/14
しろ
17
☆7 相変わらずのスーパーバカミス。長距離アリバイトリックや誘拐劇の真相、ここらへんのおバカトリックはあくまでも前フリ。そしてその壮大な(?)助走から放たれる本当の仕掛けは、いつみても感心する。伏線がありすぎて困る。表紙下段の副題も憎らしい。これを書くのはどうやっているんだろう、といつも思うが、年に一回出しているところをみると、ある程度やり方が確立されているんだろうし、そもそも楽しんでやっているんだろうなぁと思う。著者も編集者も、毎回毎回お疲れ様です。2012/09/20
惠
15
お疲れ様でした!著者も読者のみなさんも!共に健闘と讃えましょう。私のようにまずは隅をチェックする読者が増えたせいか、敵も考えましたね。完敗です。内容は正直どうでもいいんです。何せ年に一回読みたい。そして脱力したい。いや、読んでいるときは脱力できないんですが。だって内容は…しんどいし、トリックが見抜けないし…。でも読んじゃう。何なんでしょうねぇ。クラニーには、マラソンに勤しんで健康に留意していただいて、来年のバカミス刊行に万全の状態で挑んで頂きたいものです。今年も無事刊行できたことに完敗!ではなくて、乾杯☆2012/10/17




