不可能楽園 〈蒼色館〉

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不可能楽園 〈蒼色館〉

  • 著者名:倉阪鬼一郎【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 講談社(2013/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061828483

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内容説明

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若くして引退し、その後は一度も姿を見せず山形県に隠棲していた往年の名女優、美里織絵が死去。東京にある葬祭式場、蒼色館で告別式が営まれた。その最中に、織絵が暮らした山形県の屋敷には賊が押し入り、見習いの執事と家政婦を刺殺。さらに織絵の妹、浪江の孫を誘拐する! ところが、疑いのかかる関係者たちには鉄壁のアリバイがあった。不可能犯罪に秘められた真相は!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

20
再読。いきなり館の正体を葬式場と明かす上小野田警部最後の事件。真相を覚えてるから言えることだけど読んでくうちに不気味な感じが強くなってくる(トリックは確かにバカミスなのに)。そして、お約束のテキスト暗号が明らかになった時、ある意味クラニーの描くホラーと融合してることにいささかヒヤリとさせられた。・・・ああ、上小野田警部。そして読み終えた後、著者のことばと著者近影を読んで思ったこと。クラニーは鬼だ鬼。マラソンでいい顔してる場合じゃない。 2019/12/01

烟々羅

17
好きなタイプの作品なのだけど、どこが好きか、どこが良いかってのは読書メータで書くことではない。広い意味のネタバレだから。 また、このタイプの作品の中での最高傑作だとも思わない。 でもやっぱり、このタイプの作品は好きだ。2013/06/14

しろ

17
☆7 相変わらずのスーパーバカミス。長距離アリバイトリックや誘拐劇の真相、ここらへんのおバカトリックはあくまでも前フリ。そしてその壮大な(?)助走から放たれる本当の仕掛けは、いつみても感心する。伏線がありすぎて困る。表紙下段の副題も憎らしい。これを書くのはどうやっているんだろう、といつも思うが、年に一回出しているところをみると、ある程度やり方が確立されているんだろうし、そもそも楽しんでやっているんだろうなぁと思う。著者も編集者も、毎回毎回お疲れ様です。2012/09/20

15
お疲れ様でした!著者も読者のみなさんも!共に健闘と讃えましょう。私のようにまずは隅をチェックする読者が増えたせいか、敵も考えましたね。完敗です。内容は正直どうでもいいんです。何せ年に一回読みたい。そして脱力したい。いや、読んでいるときは脱力できないんですが。だって内容は…しんどいし、トリックが見抜けないし…。でも読んじゃう。何なんでしょうねぇ。クラニーには、マラソンに勤しんで健康に留意していただいて、来年のバカミス刊行に万全の状態で挑んで頂きたいものです。今年も無事刊行できたことに完敗!ではなくて、乾杯☆2012/10/17

サト

14
上小野田警部の登場作品を読むのは初。問題なく楽しめた。『三崎~』『五色沼~』と続いての今作。一体どんな罠が待ち受けているかと身構えていたら、冒頭から今までとは趣向を変えていて不意打ち。そして肝心の仕掛けには全く気が付けなかった。近作の問題点であった公平性を克服した伏線と地雷の数々には目を瞠るばかり。ミステリとしては事件がやや凡庸なものの、そんな瑣末な問題は解決してからのまさかのまさかの連続の前では霞む。大笑の大波が怒涛に押し寄せるバカミス最高傑作。最後の数頁はミステリファンへの反撃のように感じてぞっとした2012/09/16

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