講談社ノベルス<br> 汎虚学研究会

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講談社ノベルス
汎虚学研究会

  • 著者名:竹本健治【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2015/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061828476

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内容説明

聖ミレイユ学園で相次ぐ惨劇――ウォーレン神父は校庭で落雷に遭い焼死し、ベルイマン神父は密室と化したサンルームで、自然発火としか思えない焼死体で発見された。理解不能な怪事件に挑むのは「汎虚学研究会」の部員たち。だが部長だけはたびたび見る「狂った赤い馬」の悪夢に悩まされ、推理どころではなく……。少し浮世離れした少年少女たちが解き明かす凶々しき真相とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

95
学園もの青春ミステリの様相だが、汎虚学研究会という変わったタイトル通り、単なるそれには収まらない内容で、それは好みの作風だった。日常の謎解きと超常の謎解きが入り混じったような異質な事件、さらにはそれを論理的というか哲学的に詰めていくような推理展開、そしてキャラの立った登場人物たちの軽妙な会話。この独特な読み味に惹き付けられた。というか読んでいる間に自分も虚構と論理の世界の夢を見ていたような気分。「開かずのドア」は締め方が結構強烈で効いた。「世界征服同好会」は題名の印象と違う意外なオチが面白かった。2020/07/18

HANA

59
歴史あるミッションスクール、雷に打たれる神父を皮切りに地下室の明り、密室で焼死体となって発見された神父等怪事件が起きる。謎めいた事件の数々はいいね、学生が集まって形而上学的な会話を交わすのも青春ミステリのお約束だよね。と本書が持つ雰囲気に酔いながら読み進めていたのですが…。トリックが判明した時、思わず腰が崩れ落ちそうになりました。まさかバカミスだったとは。その後も「開かずのドア」「世界征服同好会」はストーリーがしっかりしていたものの、残りの二つは著者の世界観に入り込めなかったら辛い。人を選ぶ一冊でした。2022/12/13

ソルト

9
何人もの神父がいる聖ミレイユ学園二年生の汎虚学研究会のメンバー四人が主人公の短編5作。一味違うミステリでホラーな面もありますね。『開かずのドア』や『世界征服同好会』のオチの感じ好きです。先に新作を読んでしまいましたが楽しめました。こちらから読むと彼らのことなど知れてより新作が楽しめそうです。2020/08/15

しろ

8
☆5 連作短編の一冊かと思いきや、シリーズものの短編をまとめただけだった。もちろん、それでもいいんだけど、なんとなく消化不良な感じ。けっこうキワモノなミステリで、キャラが何となく浮世離れしていそうでしていないのが竹本さんらしいか。不安をあおったり、期待をさせたり、こちらの感情をよく動かされるし、表紙の不気味さも相まっていい雰囲気の作品だと思う。それだけに一冊としての統一感、というか何かまとまりがほしかった。2012/09/09

ハルト

6
汎虚学研究会という、名前からして謎めいた部に所属する変わり者な少年少女たちが遭遇する謎。オチ的には「世界征服〜」が好きでした。話としては「ずぶ濡れの〜」がマサムネとタジオの不思議な謎と友情を描いていて好き。幻想小説の趣きが濃く。でも登場人物もだけれど学園そのものが謎めいて、それは謎を呼んでしまうよなと。なのでぜひまだ続きがあったらうれしいです。2012/09/30

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