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内容説明
2013年度、ノーベル物理学賞受賞!理論的予言から50年、ついに発見された宇宙誕生の謎にせまる「神の素粒子」。その世紀の発見を成し遂げた欧州合同原子核研究機構(CERN)に参加した日本人科学者が、その壮大な実験の過程を報告し、「ヒッグス粒子とは何か」「なぜこの発見に意義があるのか」を平明に説いたタイムリーな好著!
目次
序章 「神の素粒子」ヒッグス粒子とは(宇宙誕生の謎に迫る方法 加速器とは何か ほか)
第1章 「重さ」はヒッグス粒子から生まれた―物質の最小単位・素粒子の世界(物質はどこまで分解できるか 量子力学が支配するミクロの世界 ほか)
第2章 ヒッグス粒子の発見―世界最大の加速器LHC実験(意外に身近な加速器 LHCで何をしているのか ほか)
第3章 真空は「空っぽ」ではない―忙しく働いているヒッグス場の役割(真空には何もないわけではない 「場」とは何か ほか)
第4章 「粒」の科学から「容れ物」の科学へ―素粒子物理学の未来(ヒッグス粒子の発見で素粒子研究は終わるか? 超対称性(スーパーシンメトリー)理論 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たー
24
分からないところも多かったが、ヒッグス粒子「発見」の意義が多少なりとも理解できたのは良かった。2012/12/28
だいん
19
宇宙誕生の秘密に迫る、神の素粒子を発見する研究。夢中で読んでしまいましたが、難しい~。ほとんど解らなかった。やはり、相対性理論とか量子力学とかになると、ついていけないな。でも、夢のある話で楽しかった。2013/02/19
uenos
16
〈ヒッグス粒子は、真空中に充満し、物質に質量を与え、この宇宙を誕生させたとされ、「神の素粒子」とも呼ばれる〉らしい。過去に読んだ『宇宙はなにでできているか(村山斉)』や『重力とは何か(大栗博司)』と内容は似ている。ただ、今回はヒッグス粒子が発見されたということを受けての解説書だ。3冊目ということもあり、何となくわかったような気にはなったが、きっと理解できていないだろう。2012/11/03
はまちゃん
9
今話題のヒッグス粒子についての解説本。たぶん入門編でかなり平易に書かれているのだろうが、やはり量子力学はむずかしい。不確定性原理や短い時間のウソなど、理解しようにも理解しきれない。こんなことを思いつく人たちの頭の中を見てみたい。でも、なんとな~くわかった気分にさせてもらえたので、たまにはこういう本を読むのもいいかもしれない!2012/09/18
ケニオミ
8
去る7月に発見が確実になったヒッグス粒子についてのやさしい解説本ということで手に取りました。しかし、私は「やさしい」解説にも対応できず、「ギブアップ」宣言をして、宇宙の仕組みについて理解しようとする努力を一切止めようかな?と思ってしまいました。このような状況であっても、真空については興味を覚えました。また、ほんの僅かな間だけルールを無視すること(うそ)が許されるなんてアリ?!と思ってしまいました。2012/10/28