内容説明
「会話がスムーズに進まない」「上司や部下、取引先とうまく話せない」……。本書は、そんな苦手意識がある人のための、「聞く」ことを重視した会話術の本です。
各界の著名人から学生まで、3000人を超えるインタビュー経験を持つ著者が、どんな人が相手でも自然と会話を続けられる「聞き方」を、例をあげながら解説します。
「取引先と自信を持って話すには」「初対面でもうまくいく方法」など、ビジネスでもプライベートでもすぐに生かせるスキルと心構えを網羅。「聞くことの効用」「聞く姿勢」「ピンチのときの会話法」「会話のタブー」「ワンランク上の会話術」「聞く力をつける習慣」に分けて、56の心得を伝授します。
目次
第1章 聞いてくれる人は、なぜ信頼されるのか―「聞く」の効用
第2章 「思わず話してしまう人」は何が違うのか―「聞く姿勢」がコミュニケーションを変える
第3章 苦手な人と、どうコミュニケーションするか―ピンチのときの会話法
第4章 続かない会話を引き起こすタブー―「聞く」「話す」のやってはいけない
第5章 コミュニケーションのステージを上げるために―インタビューで学んだこと
第6章 日頃の行動が「聞く力」を高める―聞く力をつけるための習慣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みみりん
8
沢山「聞く」経験をしてみたかった。「言葉遣いは良質な映画から学ぶ」が面白い。相手を理解したいという気持ちが一番大切。2024/02/25
ららら
5
"会話が弾むためには、喋ることではなく聞くことを意識するべきだ"というテーマの本。同じようなテーマの本は2冊ほど読んだことがあるが、この本が1番分かりやすかった。真新しいことは書いていないけれど、その多くが大切なことだろう。/筆者はこれまで3千人にインタビューした人。インタビューの心得としても。2017/08/10
vip2000
4
「質問を受ける側は、どんな質問が来るのだろう。と身構えてしまうものです。そのときに、まどろっこしい複雑な質問が来ると、うまく反応ができないものです。」人と毎日会話をする環境に在る人は、お互いが信頼関係が無い場合は、上辺だけの会話で終わってしまいます。ところが、会話で良い印象を与えられれば、お互いの信頼度がどんどん上がり、深いコミュニケーションや人間関係を結べます。スマホなど情報は氾濫していますが、信頼した人同士の会話から、人生のヒントや旬な情報が学べます。そんな会話のスタンスを学べる本と想います。2016/03/03
kurumi
3
阿川さんの『聞く力』が結局人柄、だったのに対して、こちらは完全なノウハウもの。目線の合わせ方や、苦手な人との話し方、やってはいけない聞き方、etc。具体的です。とっても参考になった。2013/03/24
しゅんぺい(笑)
2
まあ類書に似たような内容が続く。 しかし、毎回思うんですが、こうやって、体系立てて「聞く力」について書けるのは、すごいことやと思います。 コミュニケーションの目的をぼんやりさせない、会議で質問役、発言役になる、というのは本当に大切。 本書でも何度も書かれているように、相手のことを知りたい気持ちが大事、相手に関心を持つこと、とりあえず最初は相手のことを知ることに徹する。 ただ、相手に対して無言で言いづらいことを察してもらう方法など、ちょっと陰湿ちゃうかなあと思いました。2012/12/10