幻冬舎新書<br> AKB48白熱論争

個数:1
紙書籍版価格
¥924
  • 電子書籍
  • Reader

幻冬舎新書
AKB48白熱論争

  • ISBN:9784344982734

ファイル: /

内容説明

人が人を「推す」とはどういうことか? なぜ、今それをせずにはいられないのか? 日本のエンタテインメント史上、特異な「総選挙」という娯楽・消費行動を通じて、すべてのメディアを席巻する存在となったAKB48。まさに大衆の願望がAKB48を生み出したと言えるのだ。あえてではなくマジでハマった4人の男性論客が、AKB48そのものの魅力を語り合い、現象を分析することで、日本人の巨大な無意識を読み解き、日本の公共性と未来を浮き彫りにした稀有な現代文明論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

60
AKBの話から宗教、資本主義などいろんな話が出てきて如何に本書の論者がAKBのことが好きなのかがよくわかった。私もAKBが好きでCDはよく買うがこんな視点があったのかと眼を開く思いだった。2012/09/08

アイゼナハ@灯れ松明の火

34
上から目線で語られてたらどうしよう…と思いながら読んでましたが、愛があってよかった(笑)いい年をしたオジサマたちが、なぜこんなにもAKBに夢中になるのかをそれぞれに語り倒しているのが嬉しいですね。あっちゃん卒業後の総選挙、指原スキャンダル直後の2回のタイミングで4人の論客が熱く熱く語っておられます。帯にある『人はみな、誰かを推すために生きている』っていい言葉だなぁ。予備知識があった方が楽しめると思うので、ファンの方にはとってもオススメです。2012/09/20

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

29
この本、十代や二十代で出会っていたら繰り返し読んだだろうな。アイドルを話題の中心に据えて政治・宗教・経済・文学・歴史etcの話が飛び交う。大衆的な話題を通じて知的好奇心が満たされる。オッサンになった今の私にはそこまで刺激的ではないのだが(AKBファンでもない)、それでも感心したり教えられる事が色々あった。論者の皆が本当にAKB好きなのが良い。ただ、存在についての評論ばかりで、アイドル一人一人の表現力や技量を論じられる芸能の見巧者が不在だったのは残念である。まあアイドルに芸は不要とも言えるが。2014/04/08

としP

22
《既存のソフトビジネスが行き詰まった結果、コンテンツではなくコミュニケーションに価値がある》やはり時代が求めているのは「モノ(ハード)」ではなく「コト(ソフト)」なのだということを表している。《間違いなく、AKBは日本で一番成功したゲーミフィケーションの例の一つでしょう》ファンが総選挙を通してメンバーの立ち位置に影響を与えることが出来る。「ゲーム感覚」や「評価される立場としての残酷さ」を指摘される面はあるだろう。しかし、それがファンとアイドルの双方向コミュニケーションである。2017/04/28

遊々亭おさる

15
アイドルという枠を超越して、今やAKBというひとつのジャンルを確立した感もあるAKBグループ。彼女らの信者である4人の知識人が熱く語るAKBの魅力と社会に与える影響と可能性。彼らが言うところの「AKBはサリンを撒かないオウム真理教である」説を実践すべくAKB流の資本主義により世界は秩序を変えるという新種のハルマゲドンを予言する戦慄の書・・・というのは嘘で教養あるアイドルオタクの大人が語る高尚なる与太話(褒めてます)。総選挙は公開処刑の場であるという話が印象的で中島みゆきさんの『ファイト!』が脳裏に浮かぶ。2016/03/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5395388
  • ご注意事項