内容説明
誰もがみな孤独を抱えながら生きている。
だからこそ自然と奇りそい、惹かれ合っていく…。
文化の違うニューヨークの商社で孤軍奮闘する日本人女性と心の傷を抱えたビル警備員との暖め合うような恋、葉山のさびれた保養寮で、自分の信念に従って生きる2人が交わしたひと夏のほのかな恋…。
時に孤独を友にしながら、前向きに強く生きようとする女性たちの恋の瞬間を描いた、元気がもらえる4つの恋愛ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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32
初版2012年。4編の恋物語。共通するのは、ヒロインの「前向きな孤独」。何かに向かって走るとき。自分が自分らしくあるため。前向きな孤独と隣り合わせになることは逃げられないのかもしれない。みんなが何かしら抱えているだろう、孤独。今の自分の孤独とも重なって、4編ともストーリーに引き込まれました。孤独と戦っていると、見えないゴールに押しつぶされそうになる。でも、それは仕方ないことなのだ、きっと。2014/06/19
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11
再読。孤独をテーマにした4つのお話。どのお話も主人公の女性が孤独と戦う姿がかっこよくて惹かれました。2014年の感想を読んで、(自分は何の孤独と戦っていたのか...)もう思い出せないけれど、この10年の間に何回もいろんな孤独を経験して、いろんな闘い方を身につけた気がする。きっとこの先にもいろんな孤独と出会うだろうけれど、今はあんまり恐さはない。この変化は成長なのかな。2024/04/17
マーシュランド
6
喜多嶋さん再読▼前向きな孤独がテーマで私にとってもビタミン小説▼180612018/07/24
逍遥遊
5
118-20-20170625 短編集だけど、どれもよかったなぁ。特に最後のは、こんな告白かっこよすぎですやん。チキショー。喜多嶋隆の一生の読者確定だな。家の本棚もかなりの幅になりつつあります。もと中日ドラゴンズの宅配青年もよかったなぁ。2017/06/25
Hitoshi
2
これまでの、サクセスストーリーで、元気をもらうだけのお話ではなく、過去の失敗を抱えて、希望を失わず、それを乗り越えて新たな人生へ踏み出す。結局、失敗した時は、孤独なんだよね。正義の味方も。2012/10/28