内容説明
祭太鼓が轟くなかで、一人の模範囚が忽然と消え失せた。四十八時間以内に脱獄者を確保せよ――女子刑務所は騒然となった。異変に気づいていたのは若手刑務官のみ。「白い夢」にアクセス出来る彼女だけが、逃亡先を知っていた……。仰天の仕掛け、感泣のラスト。内部を知悉する作家だけが成し得るサスペンス長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
風眠
10
女子刑務所を舞台としたミステリーかと思いきや、第二章からは「あれ?ホラー?ってかSF?」みたいになってきて・・・。なんだかいろんな事や要素やエピソードやらが、ふわっふわしすぎてて、結局なにがなんだか分からないうちに終了・・・なんだかとっても残念。受刑者や刑務官、女ならではの心の複雑さが描かれた刑務所内の物語や、登場人物の過去が明らかになっていく場面とか、迫力があって引きつけられるものがあったのに、いきなりSFチックになっちゃったりとか、そうじゃない展開のほうがよかったなぁとか、釈然としない読後である。2013/07/06
ケニオミ
8
少なくとも途中まで誰が主人公か分からない小説でした。また、著者が意図しているのかもしれませんが、夢と現(うつつ)の境目のはっきりしない小説でもありました。それに、シャーマンのような人物を登場させるのはいいのですが、小説のあまりにも核心部分に関与させるのはどうかなあ~というのが、一等得心いかなかったところかもしれません。個々の登場人物は魅力的で、お話もミステリー・タッチで、十分楽しめるのに少し残念でしたね。2012/09/17
鷹峰
5
最初から最後まで真っ白の部屋で一人で静かに読んでいるような感覚でした。雑音の少ない作品だったように思います。夢摘みの話や、技師さんのこと、広瀬と小野の二人の描写などもっと読み込みたい箇所は沢山ありましたが、刑務所という中々人の目につかない舞台をリアルに描かれていて、興味深く楽しく読めました。ただ、どんなどこまで夢か現かが解りづらいラストで、混乱のまま終わったので少し残念。もっと読み込めるようになりたいです。2012/10/10
外道皇帝
4
女子刑務所を舞台にしたSF?。感応能力を持つ受刑者と同じような能力を持つ刑務官が互いに夢と現実の境界を探り合っていく。なんだかダークなファンタジーという感じでした。主役がはっきりしないので分かりにくい。2013/05/09
mamaron
3
最初面白く読んでいたのだけれど、途中からよく分からなくなった。夢と現実の「境」がテーマなんだろうと思うけれど、結局どうなったんだろう?私の読解力がないだけなのかな。なんだかモヤモヤしました。2012/10/08
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