〈新訳〉徒然草 - 自由人の境地を綴った最上級のエッセイ

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〈新訳〉徒然草 - 自由人の境地を綴った最上級のエッセイ

  • 著者名:吉田兼好/ひろさちや
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2012/08発売)
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  • ISBN:9784569805849
  • NDC分類:914.45

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内容説明

序段の「つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、……」から始まる『徒然草』。今からおよそ700年前に生きた作者が、『徒然草』を通して本当に伝えたかったこととは何だったのだろうか?その真意を探るべく、全二百四十三段の文章から厳選し、大胆かつ斬新な現代語訳によって、作品世界を理解し、愉しんでしまおうというのが、本書のねらい。兼好法師のメッセージの謎を解く手がかりとして注目すべき点が、彼の境遇と「つれづれ」という言葉。出家したとはいうものの、どの教団にも属さない。世を捨てながらも、生活に困らない安定収入源を確保する。悠々自適の生活を維持しながら、「つれづれ」の時間を、むしろ積極的に楽しむ。これらをひろ流に解釈すれば、自身が捨てた俗世間を、「高見の見物」と決め込んで馬鹿にしつつも、あたたかい目で眺めた人間模様を描写した、いわば観察日記なのだ。古典エッセイの醍醐味を知るためには最良の一冊。

目次

第1章 自由を楽しむ(つれづれなるままに 世間に迎合せず ほか)<br/>第2章 この世は虚仮(名声・利欲を求める愚かさ 万事、頼りにするな ほか)<br/>第3章 この世は無常(木の上で居眠りする法師 東西に急ぎ、南北に走る人 ほか)<br/>第4章 おもしろき世の中(連歌師の猫又騒動 どうせ無法をするのだから ほか)<br/>第5章 ちょっといい話(仏はいかなるものなるか 小野道風筆の『和漢朗詠集』 ほか)<br/>終章 世間を馬鹿にする精神をもて!(「つれづれ」とは何か? 世捨人になった兼好法師 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともとも

30
時代と人の無常さを感じさせながらも、どこか教訓めいた感じでもあり 一方で、明るさ、前向きさというのもヒシヒシと伝わってくる。 どこか、納得させられながらも、腑に落ちなかったりなどと 感情を駆使しながらも、いろいろと生きていくこと、生きていることに ついて考えてしまいました。 どこか、難解でもあり、その反面直球過ぎて解りやすかったり そんな『徒然草』の魅力に迫りながらも、自分らしく生きていくことの大切さを 痛感させられてしまう1冊で良かったです。 2015/12/27

放蕩長男

15
正直言って、徒然草を舐めていました。中学生のころ、なんでこんなものが教科書に載っているのだろう、こんな退屈なものが載っているから教科書はつまらないものになるんだ、と思っていました。平家物語、源氏物語、竹取物語などと違い、物語性に乏しいからです。今読み返すと、全く違う感想が出てきます。これは、哲学書の類です。金銭的にも、交友関係にも、宗教的にも自由で、何にも縛られない生活を送った吉田兼好が見た世間。非常に合理的で、示唆に富んだ考察ばかりです。これは、読み返します。2016/11/22

Tomoaki Kudomi

1
分かりやすい部分が抜き出されたものなので、入門用の徒然草としては良かった。気に入ったのは166P。『筆を取れば物書かれ、楽器を取れば音を立てんと思ふ。盃を取れば酒を思ひ、賽を取れば攤打たんことを思ふ。心は、必ず、事に触れて来る。仮にも、不善の戯れをなすべからず』。ものに触れることで心が動いて行動することもできるし、悪いものにはまって抜け出せなくなることもある。度合いを知って、ほどほどに。自ら世を捨てた兼好法師の勇気はすごい。彼のような生活はなかなかに難しいだろうが、私も晴耕雨読の生活を送りたいものだ。 2013/10/18

ぱりこげ

0
抜粋してくれており、訳の部分だけ読みました。 作者のコメントもまたひとつの濃い考えが披露されてて興味深かったです。2016/10/09

道錬

0
自分の生活を保障してから俗世と離れて暮らすということをやってのける知恵がうらやましい。2015/08/04

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