内容説明
台湾の薬膳スープにブッ跳び、タイのワインを堪能し、フィンランドのレストランでは仲間達とキッチンに立つ…。世界的な科学者として各国の学会や講演会の地を訪れる著者が、各地で経験した食体験を通して見出した「人」と「社会」の今を、骨太な論理構成と貪欲な好奇心で活写する。最後に健舌家の著者が行き着いたコミュニケーションの極意とは何か。世界の美しいカラー料理写真もふんだんに楽しめる出色のエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月世界旅行したい
14
コンピュータ関係で有名な坂村健さんのエッセイ。内容もすごく面白い。2015/01/14
紫羊
13
書店で見つけ、著者のことは全く知らなかったが、ちょっと中身を読んで期待できそうだったので購入した。期待通りの面白さだった。よくあるグルメガイドとは一味違うユニークな本だった。全編、著者の教養の深さやセンスの良さが煌めいているが、殊更ひけらかした感じが全くないのも読んでいて気持ちが良い。写真も多数。読み物として秀逸な一冊だと思う。2013/09/08
ででちゃん
7
楽しく読めました。 ワインに関連して料理やパンのみならず、諸々の文化的 側面からのお国事情も興味深く読めました。 著者の自己表出が控えめで 好印象。2013/10/06
くさてる
7
世界で活躍する著者(電脳建築家というお仕事らしい)が、それぞれの国で味わってきた食べ物と酒について語る内容。グルメぶらずに率直に、けれど味にこだわりをもつひとらしく、美味しさを追求しながら各国の食べ物を吟味していく姿勢が面白かった。最後に「職人と粋人の国」と題して、日本の外食文化を称賛し、未来を夢見る結びの文章がとても良かったです。2012/12/03
よし
3
その国の文化や背景が見えてきそうなグルメ本。中国の仏跳墙、個人的には上品すぎて好きじゃなかったけど、きれいに撮ってある写真と文章で美味しそうに見えるから不思議。2013/12/11