内容説明
美大生の宇野正直は、大学の近くのコンビニでバイトをしている。そこには、毎日なぜかソースだけを買っていく美人がいた。正直は彼女に恋心を抱きつつ、密かに“ソースさん”と呼ぶようになる。そんなある日、深夜の住宅街で女性の悲鳴を聞いた正直が駆けつけると、そこには男に襲われている“ソースさん”の姿があって…。『オトナ女子が本当に読みたい小説大賞』 大賞受賞作ついに電子書籍化!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomokazu Kumada
22
美大に進学し生活費を稼ぐ為に、大学近くのコンビニでバイトをしている「宇野正直」。正直の働くコンビニには毎日決まった時間に店を訪れソースを買っていく年上の美人がいました。密かに「ソースさん」と読んでいた彼女に一目惚れしてしまった正直、レジでの対応以外は声もかけられない一方的な片思いのまま半年が経過したある日、バイトも終わり駅へと向かう最中女性の悲鳴を聞いて駆けつけると、そこには男に襲われているソースさんの姿が……。奥手な美大生とソースさんの恋の行方とは?「オトナ女子が本当に読みたい小説大賞」大賞受賞作。2013/04/17
うさこ
7
「う~ん、なるほど」という筋書きでした。とっかかりが毎晩コンビニにソースだけを買いに来る美女と言う設定だったので、非常に興味をそそられました。 正直くんやヤスさん、コンビニの店長の存在感もしっかり感じられて丁寧に書かれていると思います。最後もなかなかステキな終わり方。こういうところが「オトナ女子が本当に読みたい小説大賞」の大賞に選ばれた理由でしょうか。2013/01/06
あや
6
Webでも読んだけれど、再読。以前より読みやすくなっていて、集中して読めた。胸の辺りがキリキリする、痛くなる話。2012/09/26
Rie
5
雑誌『ダ・ヴィンチ』で見かけてあらすじが気になった作品。女性らしい作品で読みやすかった。2013/05/26
sleep@芒羊會
4
ソースさんがソースを買ってゆく理由が、途中まで気になって仕方なかった。そして、買ったソースはどこにあるのかな、と(笑)。 途中まで、多重人格を疑っていたよ。(^^;2017/02/10