内容説明
子供の頃から打ち込んだ野球だけが自分の存在証明だった。しかし高校を中退した雪彦は15歳で人生に行き詰る。雪彦は甲子園球場の整備のアルバイトをしながら、自分の将来を奪った男に復讐を考える。夏の高校野球全国大会開会式の前夜、男を呼び出したグラウンドでは信じられない光景が。甲子園球場がなぜ野球の聖地と呼ばれるのか。野球を愛する人々の姿が、世代を超えた感動を呼ぶ、書下ろし長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaz
24
私も高校球児でしたので、聖地甲子園への想いはそれなりに持っています。そして、今もなお、白球を追っているだけで、心の底から楽しいと感じることのできる野球小僧です。プロになれない、甲子園に行けない、そんなものは野球をやる上ではあまり関係ないはずなのですが、手の届くところにいる人たちにとっては、大好きな野球を辞めるくらい重要なことなのかな。2015/01/31
らいすむ
20
人は誰しも挫折し、苦しみ、悲しみ、色々なものを越えて生きていかなければいけない。そんな時は原点を見直し、今を大切に楽しく生きよう。フィールドオブドリームス。純粋な気持ちに戻ってやり直そう。前を向いて。2015/07/09
ミリオン座
14
雑誌の寸評で野球ブローカーの話と書いてました。世相を反映した現実的な内容を期待して読み始めましたが、見事に期待が裏切られました。ロマンチックであり、ファンタジーであり、ある意味日本版フィールドオブドリームズ、ある意味男ドアホウ甲子園。映像が目に浮かぶような表現は絶妙で、亡くなった子供がグラウンドで一歩ずつ歩く毎に成長するくだりは涙が流れました。予期せぬラストも感動的でした。野球という言葉に何かが引っかかる人に是非お勧めしたいです。2013/01/10
Gamemaker_K
13
面白かったらもうけもの、という気持ちで図書館から借りてきたが、実にもうけものの一冊でした。笑いあり、涙あり、すぐ読めると3拍子そろった本です。いいなあ雪彦くんみたいなキャラ。2012/08/16
BlueBerry
10
グラウンド守が呼んだ奇跡ということになるのかな。色々あったけど野球が好きなら「all OK」 ==野球小僧が何故くさる。 泣くな野球の神様も、たまにゃ三振 エラーもする。 ゲーム捨てるな頑張ろう。僕のようだね 君のよう。オオ マイ・ボーイ朗らかな 朗らかな 野球小僧==「野球も人生も投げたらあかん」2013/05/02
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