内容説明
父の謀反で処刑されるところを助けられ、謎の二人に匿われることになった少女リセ。だが、彼女には王家の存亡に関わる呪われた力という秘密があって……第8回C★NOVELS大賞佳作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
46
他人の攻撃衝動を封じ、偽りの気持ちを解きほぐす「謳」と言う存在。そしてそれに過剰に反応するため「謳」を虐殺してきた「破滅の血」それぞれに因果する三人が出逢い物語が始まる。謳の少女の存在は、王と従者二人の心にあった偽りの気持ちを解きほぐしていく。偽り、と言うには余りに優しく情が深すぎる、その嘘を。その嘘を守り続けるために、私は孤独を歌い、あなたは子供のふりをして踊り続けていたというのに。あまりにその歌が未来を歌うから、二人は過去に別れを告げる。願わくば、三人でもう一度、兎のスープを囲み食卓を迎えられる事を。2013/04/23
秋製
26
リセは自分の力を人に知られないように生きてきた。貴族の娘でありながら、一人でも生きていけるように育てられていた。不器用な家族の愛情。家族を失ってしまってから、不器用で深い愛に包まれていた事を知らされる。謳(うたい)と破滅の血の関係。破滅の血が己のただ一人の謳に望む事も切な過ぎる!2013/04/19
ダージリン
22
クレハとリューイの主従が好き。リューイの父王をはじめ、愛情表現に不器用過ぎる人達がたくさん・・・でも優しい物語でした。2015/05/26
みかん@道北民
11
ファンタジーの大変なところは設定の説明ですね。子どもな王様が良かったな。もう少し、二人が惹かれていたシーンがあると良かったな。あの愛の告白が家族愛なんだか、恋愛なんだかしばらく悩んだ。鎖の先・・・どうなったのでしょうか。一箇所不明な所が。愛情がないと血を入れても身代わりにはできないの??2012/10/16
りゅうR
8
不思議な力をもつ『謳』と『破滅の血』という設定は面白かった。クレハとリセの恋への成り立ちが唐突だったかな。そうなればいいなあとは思っていたけど。序盤に国と皇帝への説明が皆無で混乱した。あれだけの国名を出すなら最初に国家間の関係を説明する必要があると思う。中盤では遅すぎる。皇帝って誰?って思いましたから・・。閉じた世界での三人の生活は穏やかで面白かっただけに、かなり残念。面白いのか面白くないのか複雑で。最後も納得がいかないし。得意な人間関係と不得意な状況説明という作家のアラさがめだった。2013/06/13
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