内容説明
司馬遼太郎、松本清張、有吉佐和子、中上健次、遠藤周作など、昭和の日本文学を彩った作家たち。そのそばには一人の編集者がいた。文藝春秋に入社して以来、様々な作家のデビューに立ち会い、名作と呼ばれる小説を数多く世に送り出してきた著者が語る、作家たちの知られざる素顔とは。芥川賞・直木賞の選考過程から発表の流れまで、一般に明かされていない舞台裏を記した特別エッセイも収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーク
6
33 なかなか面白い。まさに「編集者魂」 うーん🧐編集者という生き方もあったのだな。 ●司馬遼太郎 草原の記 ●松本清張 ●和田芳恵 雪女 ●立原立秋 ●中上健次 岬 編集者により7度の書き直し。共作みたい。なんか著者の自慢話? ●有吉佐和子 ●中里恒子 忘我の記 時雨の記 ●芝木好子 隅田川暮色 ●江藤淳 フォニイ考 ◎辻邦夫 売れる前からの著者の推し。 ●大岡昇平 ●遠藤周作 ◎中野孝次「ハラスのいた日々」「清貧の思想」 ●芥川賞直木賞 小説は題材が勝負、技術はそれに付随する2023/05/07
くろまによん
4
壮絶なる作家魂と編集者魂のぶつかりあいとも言うべきか。偉大な作家さんたちの素顔、舞台裏の話。大変面白く、その作家さんたちの本が読みたくなったわ。2012/07/30
i-O
1
ふつう2015/10/01
コホン
1
高橋さんこそ私がそうであろうと思っていた編集者さん。作家さんにいかにいい作品を作り出してもらうかに精魂を注ぐ姿。これだけのことをしているからこそ、この本の中の作家さんの作品は色あせないんだろうなぁ。14人の中で一番印象深いのは中野孝次さん。「予の遺言書」は神々しささえ感じて涙が出た。中野さんの作品は何一つ読んだことがなくて、とりあえず「ハラスのいた日々」を本屋さんに行ったら買おう、と思う。中野さんの作家としての生き様が心に残る。高橋さんにはほかにもいろいろ語っていただきたいなぁ。2014/11/17
shushu
1
能力と意欲と環境と時代が合わさった編集者が関係した作家を描くことで振り返る。昭和40-50年代、文学も人間関係も今とは全く異なる濃密さ、力強さがある。コピーも取らずに渡した原稿を一字一句たがえず再現する松本清張とか故郷での中上健次の扱われ方が特に印象的。それに入社して編集をやるにあたり、著者が持った目標が凄い。漫画の編集は創作の一部と言われるが、文学も同じだったんだ。取り上げられた作家さんの作品を読んでみたくなる。2014/10/05
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