集英社文庫<br> 巨勢入道河童 平清盛

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集英社文庫
巨勢入道河童 平清盛

  • 著者名:童門冬二【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2013/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087468571

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内容説明

「おまえが武名を高めた“やすもとの乱”というのはどういう事件だ?」。河童の頭目、九千坊が問う。清盛が笑う。「それは“ほうげんの乱”だ」。平清盛は死後、筑後川の支流の巨勢川の河童になった。疑り深い九千坊との丁々発止のやりとりのなか、かつての自分がたどった道を振り返る。厳島の社、福原の新都、海に造った経島。ひたすら夢を追い続けた男を描く、童門冬二の書き下ろし、異色時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BIN

2
久留米に平清盛が巨瀬川の河童になったという伝承を元に河童となった清盛が河童の大将に対して自分を語るスタンスで書いた小説。朝廷内での争いや保元、平治の乱についてよくまとめられている。ややこしいところなので覚えにくいなやはり。夢だからと一歩退いているから必死さがないというところはなかなか面白い視点でした。2015/03/24

紅蓮

2
清盛っていう人については理解できたような気にはなれるのですが、これって小説のくくりなんですかね?河童としての清盛の立ち位置がいまいちつかめなくて、九千坊河童との問答がただ清盛の生涯を辿っただけのように思えちゃいました。これだったら閻魔様との問答とかのほうが面白くなるんじゃね?平八河童も途中で出なくなっちゃったし。せっかく河童になったのになぁ。もっとハチャメチャでもいいのに・・・って思ったら結構なお歳の方なんですね。失礼しました(('ェ'o)┓ペコ2013/12/28

FUJI燦々

1
変わった歴史小説だなぁ。河童に生まれ変わった清盛が人間だった頃を振り返る形で物語が紡がれる。・・・・・・他に類似する作品を経験したことはないほど斬新だが、面白いのかな?もうちょっとシンプルな形での清盛の話のほうが魅力があるように感じました。2023/11/09

yamakujira

1
平家滅亡後、カッパとなって蘇った清盛が、カッパの親分に自分の生涯を語る。保元の乱や平治の乱の複雑な背景がわかりやすく語られてるけれど、物語としてはそれだけって感じ。事跡をたどると権力欲の権化にしか見えない清盛が、夢を追っていたなんて、おもしろいね。 (★★★☆☆)2013/11/18

日本たらこ産業

0
九州一帯を統べる河童の頭目“九千坊”の問いかけに、筑後川の支流に過ぎない巨勢川の主“巨勢入道河童”が答える形で物語は展開します。異色時代小説と銘打たれてはいますが、保元の乱や平治の乱などの複雑な人間模様が整理され簡潔に語られていきます。逆にその事によってかなり説明的になってしまい、同作者の他の作品に比べると小説としての面白みは、少し落ちてしまっているように感じられて残念です。2013/08/14

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