内容説明
砂漠の中の強制収容所でサックスを覚え、占領期の日本でジャズを広め「神様」とまで称えられた日系二世。差別の中に育ち、長じてGHQ語学兵として赴任したジャズマンは、荒廃した「祖国」で何を見たのか。後に日本文学者の道を選んだその生き方から、戦中戦後の日米の姿に光をあてる。従来の占領史に一石を投じる傑作評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
47
二世、強制収容所、戦中戦後・・・。培った音楽の素養が開花するジャズとの出会い。根底にアメリカ市民への思い。母親から贈られたクラリネットにもその思いが込められている気がしてならない。錚々たる面々への”魂”の伝道。但し、当初日本でビバップの受けが悪かった点が印象的。現代にも繋がる日本人の気質かなぁ。一方、自身のルーツを探求するかのような研究姿勢に、二世としての心底を垣間見た気がする。MISLSが転機。サッチモ等は当然も、個人的にはRニコルズなんだよなぁ。2016/08/28
takao
3
ふむ2020/02/29
masaYoshizuka
3
戦後ニッポンにビバップを伝えた日系二世ジミー荒木。その後彼は中世日本文学の研究者となって、ハワイ大学の教授になるんですなあ。 彼の人生はとても興味深い。才能ある人には素直に羨ましいと思ってしまいます。2013/01/29
ゆずこまめ
2
プロのミュージシャンとしてやっていけるくらいの才能を持ちながら、戦後は日本文化なの研究の道へ。 市井の文化人としての人生を貫いた人。 母国アメリカと両親の国日本への思いを感じた。2020/11/09
Schunag
1
終戦直後の日本のジャズメンは、ひとりの日系アメリカ人にビバップを教えられ、彼によってシーンは動かされた――寡聞にしてこのジミー・アラキの名は知らなかったけれど、本書ではとても魅力的な男として描かれている。晩年も、大学で日本文学の第一級の研究者でありつつも、週末はホテルのクラブにふらりと出かけてジャズを演奏してた、とか何そのカッコよさ。序盤は北米への日本人移民の歴史について語られるが、これは内容上、必要な手続きなので、ジミーさん登場まで我慢すること。その価値はあります。2012/11/29
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