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内容説明
パワーハラスメントは、「職場において、地位や人間関係で有利にある立場の者が、弱い立場の者に対して、精神的又は身体的な苦痛を与えることによって働く権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為」と定義される。労働局に「職場のいじめ・嫌がらせ」と分類される問題の相談件数は、現在、約4万6千件。急増する社会問題の背景に何があるのか。実例を中心に弁護士が解説。管理職のみならず、ビジネスパーソン必携の一冊。
目次
第1章 言葉の暴力―パワハラの典型例<br/>第2章 パワハラ判定の難しさ―「証拠」はどこにある?<br/>第3章 長時間労働はパワハラか?―「名ばかり管理職」事件<br/>第4章 そもそも、「パワハラ」「いじめ」とは何か―法の視点で考える<br/>第5章 パワハラのパターン1―労働契約を結ぶ際の嫌がらせ<br/>第6章 パワハラのパターン2―再び、言葉の暴力を考える<br/>第7章 パワハラのパターン3―仕事の取り上げ、本人にふさわしくない仕事の強要と退職強要<br/>第8章 「退職強要」をどう考えるか―「見極め」が肝心<br/>第9章 では、どうするか―問題を二つに分けて考える<br/>第10章 精神疾患を発症した場合の労災認定―文字に残すことの重要性