講談社文庫<br> 猫間地獄のわらべ歌

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講談社文庫
猫間地獄のわらべ歌

  • 著者名:幡大介【著】
  • 価格 ¥764(本体¥695)
  • 講談社(2012/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062773133

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内容説明

江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方(あいしょういずみのかた)。閉ざされた書物蔵で御広敷番(おひろしきばん)が絶命した。不祥事をおそれた和泉ノ方は“密室破り”を我らに命じる。一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼いている国許(くにもと)では、ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ……!? 大胆不敵なミステリ時代小説、ここに誕生!<文庫書下ろし> (講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

71
そもそも密室で死んだ男を殺人として証明しろ、という初っ端の展開が笑えます。でもちゃんと時代小説でちゃんと本格ミステリで…だけど途中であら!これ好き♪のメタ展開。そこでのやり取りがまた楽しいのです。他にも見立てとか館とかアリバイとかぎゅうぎゅうと詰まってます。そして最後にダメ押しが来て力が抜けました。言われてみればあれもこれも伏線じゃないか。落ち着く先がそれとは、絶対誰も思わないでしょう。壁投げ本?いやいや本格好きな私ですが十分楽しみました。2016/04/08

藤月はな(灯れ松明の火)

68
まずは題名、表紙共々インパクト大。その上、時代設定は江戸時代なのに後世の有名ミステリーにもネタバレしない程度に言及しつつもツッコんでいるという、楽屋裏的座談形式のメタ構成をとっているのが可笑しいです。それなのに本格ミステリー要素は盛りだくさんで、ミステリーでの「アンフェアか否か」ということにはきっちり、向き合いつつ、とある仕掛けもばっちり、施しているという構成が心憎いです。これはミステリーマニアの中ではミステリーの怪作(または快作)として残る可能性は大の作品だと思います(笑)2014/03/19

セウテス

66
とんでもない作品です。トリックだとか殺人だとか、どーでもよい!この作品をこーしようと考えた発想力に一万点。いや、落ち着いて感想を書こう。密室の謎を解き明かすのが王道、ならばこの作品は、密閉されている倉の中で死んだ男がいて、これをなんとしても密室殺人に作り上げろ!てな訳、無茶苦茶でんがな。世界初の密室ミステリィ?時代劇の良さを十二分に 描き、愉しいだけでなく知識も増えるミステリィ、一石三鳥だい。本格の定義を皮肉って要るのに、憎めない持っていき方ズルいよ君っ!兎に角、説明聴くより読まなきゃ伝わらないって感じ!2014/10/25

よむよむ

58
あきらかに自殺である死体がひとつ。ソレを“他殺”に仕立てあげよとの命を受け、御使番である内侍之佑が目付の静馬と共にあれこれと頭をひねる。難儀なのはそこが“密室”であったこと… 時代ミステリーが大好物の私にピッタリ!しかも読み進めていくと、爆笑するしかない技が!密室あり、見立て殺人あり、大仕掛けトリックありの大サービス作品です。普通のミステリーに飽きた方におすすめ!バカミス?いいじゃないっすか~2013/01/02

りょうこ

46
確かに..好き嫌いは分かれそうだけど...私は断然好き(笑)落としどころはしっかりしてるし、最後の最後まで面白く読めた。でもまぁ..唖然とするのは唖然とするかな(笑)でもすごい面白かったです!2012/08/08

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