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内容説明
安倍晋三以降、民主党が政権の座に就いても、総理は満足にリーダーシップを発揮できず、短期間で辞任している。大きな業績を残した歴代の総理にあって、彼らに欠けているものは何なのか。総理の番記者等を長年にわたって務めたベテラン新聞記者が、間近で接した三木武夫以降、小泉純一郎に至るまでの政権の内政・外交・抗争の背後にあった政治理念・権謀術数等を描き出し、国のリーダーにはどのような資質が必要なのかを考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
50
某銀行に招かれて著者・橋本五郎氏のご講演を聴き、プレゼントに本書を頂きました。本を読むことも大切ですが、人間やはり直にお話を聴くということが大切ですね。お人柄がよくわかります。TVで拝見するよりもはっきりと伝わるものがあります。すっかりファンになりました。本書では政治記者として見てこられた過去の総理大臣のうち橋本氏が語るに値すると判断された9名について、その器量を計っていらっしゃいます。私の見たところどうやら中曽根康弘氏、大平正芳氏をもっとも評価していらっしゃるようです。私も賛成です。2013/10/20
雨巫女。@新潮部
11
《私‐図書館》総理大臣もやっぱり人だなあと思いました。選挙には、参加して、税金も納めますから、頑張ってください。野田総理。2012/11/14
えも
8
読売新聞のベテラン政治記者が三木総理から小泉総理まで9名の総理大臣の素顔と政権運営手法を語った書。皆タイプは異なるものの、昔の総理大臣は「格」があったと感じました。 (なお、準備、戦略、人事、目標など一番「すごかった」のは中曽根総理とのこと。)2013/02/24
とみやん📖
7
五郎さんが、病床の奥さんの看病しながら、書いた特別な本。 長年、読売新聞の総理番記者として培った見識が見事に結実している。大平さんと宮沢さんが私の印象と全く違い、素顔が印象的。橋龍のプライドが招いた功と罪、わかりやすい。 それにしても、昨今の政治を眺めると、小選挙区と軽薄な風潮のせいなのか、首相を支える体制の弱体化と、人格や人間性が伝わってこない指導者の増加とを悲嘆させられた。2016/08/23
ぽめ
6
橋本五郎氏による歴代総理の政治手法紹介本。 一番印象に残った橋本さんの言葉は、大平総理の紹介頁の最後のこの下りでした。 昔は生まれの貧富を超えて、その人物の根っこにあるもの、親の教えや環境、使命感、正義感などを支えに政治の道を選び、歩んだという政治家が多かったように思う。翻って最近の総理大臣を含めた政治家を見ると、いったいこの人の原点を作っているものはどういうものなのだろうかということが、なかなか推し量れないのだ。 政治に疎い私にも分かりやすく歴代総理の人柄を教えてくれました。2015/01/08