朝日新聞出版<br> 増補版 ディズニーランドの経済学

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朝日新聞出版
増補版 ディズニーランドの経済学

  • ISBN:9784022617262

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内容説明

ディズニーランド本の元祖としてロングセラーとなっていた本書が増補版となって復活。東京ディズニーランド開業から4年までを今では不可能なほど裏側に入り込み綿密に取材した原本をそのまま収録し、さらに25年経った現在のディズニーリゾートについて大幅加筆。ディズニーシー、イクスピアリ、オフィシャルホテル等など巨大リゾート化した経緯、ディズニーの世界のほかの施設の中でも特に賞賛される理由、USJ等ライバルとの競争、不況との関係などを分析。これを読めば、TDLのすべてがわかる!

目次

1章 夢を売る現実主義者たち
2章 サービスの魔術師たち
3章 舞台を操る黒子たち
4章 遊びの経済学
5章 「現代の祭り」に酔う人びと
6章 「テーマパーク」から「テーマリゾート」へ
7章 「成熟消費」の経済学
8章 ディズニーを受容した日本の“ごった煮”文化
終章 仮想現実化する日本・TDLはなぜ生き残ったのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

8
巻末資料は最近のものまで増補されている。しかし、やはり一昔前という感じの時代色が感じられるのはやむを得ない。終章は補足あり。ゆるキャラとか、ご当地B級グルメのような地域活性の発想もこうしたアミューズメント産業から拝借しているようなこともあるだろうと思える。満足度=モノ・サービスの消費/欲望(268頁)という等式が提示されている。欲望の数値化はどうなのか。同じ消費であれば、欲望が小さい方が満足度は高い。消費も欲望も高まれば、同じ値でも景気に左右されよう。ウケるマーケットの典型だが、ヒットのヒントを探る一冊。2013/04/25

サアベドラ

6
東京ディズニーリゾートの成功を日本の消費社会や消費文化などの側面から分析。半分以上は80年代に書かれた旧版の記述ほぼそのままなので、ちょっと古くさく感じられる箇所も見られる。30年後に書かれた増補分約100ページも、納得できる論もあればそうじゃない論もあるといった感じ。巻末の入園者数・売上データや参考文献リストはそれなりに有用。ディズニーランド論、テーマパーク論に興味があるなら話のタネ、議論のたたき台に読んでみてもいいかもしれません。2012/10/28

nappyon

2
思っていたほどの本ではなかった…情報などがある程度古いのは仕方ないにしても、えっ、そこからそんな結論に持ってっちゃうの?と疑問を持つようなこじつけっぽい箇所も少々。また、ディズニーリゾート好きのわたしが個人的に不満に思ったのは、筆者のディズニーと若者に対する冷めた視線…。冷静、というのでもなく、どこか冷めている印象。それに水をさされながら読んだのであまり楽しい読書ではなかった。これなら『東京ディズニーランドをつくった男たち』の方が当時の状況などを熱く伝えてくれるのでいいかな…と思いました。2013/01/22

Yuka

1
仕事の参考に手に取ったけど、作品としても面白い。 初版はディズニーランド開園の翌年とのことですが、内容が補強され増補版として出版されたこの作品の情報量に脱帽。 日本人に愛され、多数のリピーターを生み出し、安定的に集客するディズニーの手法には多くのヒントがあった。2016/06/18

カリスマ予備校生

1
ディズニーと日本の消費文化について。祭とディズニーの類似については納得させられる部分もあったが、増補された部分は随分お粗末で決まり切った若者俗流論に思えてしまった。80年代から「大人になれない子供」を永遠と批判しているのは随分な論理矛盾に思える。(当時の20代は今や50代で筆者の言うところの大人だ)2014/10/04

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